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ネチケットは死語か

ニフティのワープロ・パソコン通信サービスの終了で感傷的になって、テクノラティで「ニフティサーブ」とか「パソコン通信」を検索してみた。さすがに思い出を語る人が多い。(私も簡単なエントリーを投稿しようとしたところ、サーバがエラーを返すばかりで受付けないので意地になって保存ボタンを連打したころ...同じものが8つも登録されていました。全部テクノラティに拾われています。blogからは焦って削除しましたが、お目汚し失礼>テクノラティ利用者各位)

さて、感傷ついでに「バイオフォーラム」も検索してみた。今では別のバイオフォーラムの方が多くヒットする。しかし長期滞米研究者ネットワークに「虎は死んで皮を残し、人は死んで名を残し、バイオフォーラムは死んでネチケットを残す、」とあるのを見つけてびっくり。

どなたかはわからないが、こういう評価もあるのだ。「研究者のネットワーク化のはしり」の方が格好いいけれど。

そういえば管見の範囲なれど、古くからの「ワープロ・パソコン通信」を知る人が、繰り言のように昨今の無法地帯化を嘆くのを目にする。だが、古いネチケットの中には時代に合わないものもあるし、利用者が多様化した現在では一つの規律で統一するのも無理だ(当時でも無理があった)。

とはいえ、たとえば酒席の愚痴で聞いた臨床医のメーリングリストの惨状では、誰もが不幸になっている。いい歳をした大人が、世間では先生と敬われている医師が、ネット厨房顔負けの泥仕合。才能の無駄遣い。なんとかできないものだろうか。淘汰されて、まともなところへ収束されて行けば良いが、崩壊して、まともなところへ流れ込んで、そこも混乱させるおそれがあるから放置は恐い。

思い起こせば、前世紀にあっても「ネチケットなんて」という意見はあった。今に始まった話ではない。


かつてあったことは、これからもあり/かつて起こったことは、これからも起こる。太陽の下、新しいものは何ひとつない。(コヘレトの言葉 / 1章 9節)

ということは、遡れば印刷技術が普及した時にも似たような混乱はあったのだろうか。庶民が文盲ならば、その劣情に訴える赤新聞なんて商売にならなかった訳だし。海賊版の横行があってはじめて著作権は意味を持ってくる。

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