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亡くなっていた月田承一郎さん

朝日新聞夕刊の「惜別」を見て息を飲む。京都大学の月田承一郎教授が昨年12月に、がんのため逝去していたという。

思い出される事は多々あるけれど、とても書き出せない。

まだ52歳。2月16日に偲ぶ会が開かれるとの事。

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そしてフォーラムは衰退した

トラックバックの方法について論争が起きている。トラックバックをかける時に、相手の記事への言及やリンクは必要か、というもの。

実はブログがはやり出してしばらくした頃から、言及リンク無しのトラックバックに対して、「スパムトラックバック」「アクセス乞食」といった罵声が投げつけられて局地戦は起きていたようだが、大手ISPであるライブドアが「2006年から元記事へのリンクの無いトラックバックはシステム的に排除」という仕様を導入すると発表して蜂の巣を突いたような騒ぎに。(同じ仕様は先に「はてなダイアリー」で実装済みだが)

言及リンクは必要とするうちの一派は、自らを「言及リンク文化圏」と名付け、リンク不要派を「関連仲間文化圏」「ごあいさつ文化圏」「spam文化圏」と分類している

文化の違いなのだから、黒白つけるわけにはいかない、という縮小均衡路線らしい。折伏するのは諦めたから、こっちの領土に踏み込まないで、という悲鳴にも聞こえる。(この分類自体、議論の余地はあるのだが、それはさておき。)

そして互いにトラックバックについてのポリシーを明記して尊重すれば、というところに落とし所が求められているようだ。

しかし検索エンジンからの直リンクを辿ってくる人に、サイトポリシーを読まれるように提示するのは至難の技。(それに「法三章」よろしく大まかな方針を示して良識に委ねるという人と、その良識が信じられなくなったからと細かく規定する人とに分かれるのは必至で、前者には想定外の「迷惑」行為が、後者には「何様のつもり」「学級委員か」といった非難そして稚拙な素人規則にありがちな相互矛盾や隙間を衝くイヤガラセが寄せられるだろう。)

これで思い出されるのは、@niftyのフォーラムにおけるローカルルールの敗退。結論から言えば、主宰者が利用者を制御するのはまず無理。制御に成功すればアクセスが伸びない。

バイオフォーラム(FBIO:墓碑銘)は、「仕事に生かす」「そのための実名主義」を掲げ、バイオ研究者のためのネットワークを目指した。だが趣味・遊びとしての利用が主流で匿名全盛のパソコン通信の中にあって、主観的には最小限の「約束事」すら守られず、運営者は次第に口やかましいだけの舎監に成り下がる事を強いられた。衆寡敵せずと諦め、母数が増えたのなら少数精鋭でと構えたときには頼みのアクティブユーザは小姑がおらず自由度の高いインターネットに羽ばたいて行った後。利用が臨界点を下回れば冷えこむ一方。そして2004年に閉鎖された。

ノルマは無いから細々としたアクセスでも結構、というブロガーもいるだろう。しかし新しいビジターからの刺激を受けないで品質を維持する事は難しい。誰からも刺激受けず、誰にも刺激を与えない。そして数年経って飽きたところで廃墟化。趣味のブログならそれも良かろう。だが、インターネットに公開したのは「つながり」を求めての事ではないのか。

だから、世間一般からかけ離れた「うちのポリシーは」路線は素人にはお勧めできない。無人島に王国を作り上げて何が楽しい? 他者との接触に伴う不快さを受け入れられないならば、才能のある少数を除いて、早晩消滅してしまうだろう。

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シンポジウム「ポスト・ビッグファーマ時代へ」

シンポジウムの案内をもらった。面白そうなので許可を得て転載。

マーシャ・エンジェル著『ビッグ・ファーマ:製薬会社の真実』 邦訳刊行記念シンポジウム    ポスト・ビッグファーマ時代へ−危機に瀕する医学研究と製薬ビジネスの将来−

主催:篠原出版新社

『ニューイングランド医学雑誌』(NEJM)前編集長マーシャ・エンジェル氏の著書『製薬会社の真実』(原題:The Truth about the drug companies)は、世界中に激震を走らせている。「患者中心の医療」実現の手段としての「エビデンスに基づく医療(EBM)」が普及して久しいが、そのエビデンス自体が、世界をリードするアメリカ製薬業界のマーケティング戦略によって歪められてしまっていることを、世界中の一流医学雑誌編集長らが警告し始めているのである。その筆頭が、エンジェル氏である。巨大製薬企業の支配する医学研究の信頼性は地に堕ちてしまった。
では、医療提供者は、患者は、何を信じればよいのか? 日本の製薬業界に未来はあるのか? 医薬ジャーナリズムは何を伝えるべきなのか?
わが国では、きらびやかにバイオ・ビジネスの成果が報じられる一方、医療費削減へと大きく舵が切られ、混合診療解禁、医薬品の自由価格化、産学連携など、アメリカ型の医療制度が導入されつつある。「ビッグ・ファーマ」の手の内が明かされてしまった今日、日本の製薬企業と、医療提供者、患者、そして医薬ジャーナリズムの、より良き関係を創りあげるため、「ポスト・ビッグファーマ時代」の医薬品戦略を語り合う企画としたい。

日 時:2006年1月29日(日)14:00〜〜17:00(受付開始13:30) 
会 場:東京ガーデンパレス 2階「錦の間」(定員100名)
(東京都文京区湯島1-7-5 TEL:03-3813-6211 )

主な内容
●基調講演:福島 雅典 氏(京都大学医学部教授)
●特別講演:
「日本の製薬産業の現状と課題」
山辺日出男氏(日本製薬工業協会 専務理事)
●パネルディスカッション:
「日本の製薬企業:本当のところはどうなのか?」
福島氏と山辺氏との対話
●監訳者からのプレゼンテーション
「ポスト・ビッグファーマの医薬品戦略とジャーナリズム」
栗原千絵子(監訳者、コントローラー委員会、科学技術文明研究所)
「用薬の妙:いのちを活かす薬・こころに沁みる薬」
 斉尾武郎(監訳者、フジ虎ノ門健康増進センター)

・参加費:1,000円  
・参加申込:メール(info@shinoharashinsha.co.jp)か、
FAX(03-3816-5314)にて、
1月20日(金)までにお願いいたします。

*本シンポジウムの記録は、篠原出版新社『患者のための医療』に掲載される予定です。
会場からの発言は、匿名(本人の承諾あれば実名)で掲載される可能性があります。

連絡先:〒113-0034 東京都文京区湯島2-4-9 MDビル
株式会社 篠原出版新社 電話 03-3816-5311  FAX 03-3816-5314

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「昆虫の図鑑、青臭い恋愛小説、心と遺伝子(+同性愛)」

というタイトルでジュンク堂トークセッションが開かれる。14日(土曜日)19時から。雌に関心を示さない少女奪え、もといショウジョウバエ(♂)が採れたので「サトリ(悟り)」と名付けて解析した所、なんと雌じゃなくて雄にすり寄る事が判明した、という話が出るのだろうな。これを最初に聞いたのはかれこれ?年前。今は研究がだいぶ進んでいる事でしょう。鳥和え酢申し込み。

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