分子生物学会最終日に I
10日、夜行バスで東京を出発し、三宮に翌朝到着。会場へ行く前に野暮用で某所に立ち寄る。地理不案内のため思いのほか時間がかかる(単なる事前調査不足とも)。
午前中はw4aに潜入して頭を学術モードに切り替える。
遅めの朝食をとってからバイオリソースを見て回る。元締めは遺伝研。どのバンクも「これこそが重要」「これこそ有意義」とうたっているのがほほえましい。それぞれに明確で各論に通じた目的意識に支えられており「陛下の生物学」とバカにはできない(陛下、昭和天皇の収集も今日的に再評価されるだろうか)。
また分生学会では珍しく(偏見?)生物個体が展示されていたのが印象深い。ゼブラフィッシュの目の変異を確認するためしばし水槽とにらめっこ。
各ブースとも気前よく資料をくれたが、持ち帰る手間を考えたらもっと浅ましく持ってくれば良かったな。ボールペン付きもあったのに。
細胞バンクの展示で、いまだにマイコプラズマ汚染と細胞入れ替わり(これも汚染)の多いことが示されていたのには驚いた。これを細胞工学で取り上げたのは前世紀、まだ昭和という元号が使われていた時代なのに(要するに影響力のない雑誌だったのね)。当時は専らアイソザイム分析だが、DNA分析なら極微量の試料で、有無を言わせぬ結果が出るからとっくに根絶されているかと思っていた。
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