華厳の滝
華厳滝と言うと「人生不可解」の藤村操で有名な日光は大尻川にかかる名瀑を思い浮かべる人も多いだろう。しかし同名の滝が埼玉県の秩父にある。
長瀞町観光協会が電動の超小型モビリティ「モビトロ」を貸し出しているので、それに乗って観光する先を検討していて存在を思い出した。皆野町観光協会のサイトに載った写真を見ると実にしょぼいのであまり期待していなかったのだが、行ってみたら思ったより立派だったので紹介したい。
駅前にある観光協会の脇に停めてあるモビトロ。貸し出し用は2台あり、もう1台は貸し出し中。予約しておいたのでフル充電で用意しておいてくれた。「無断乗車禁止」とは物々しい。
秩父華厳の滝

地図で確認した位置のすぐそばまで行ったら、滝の上に出てしまったので、駐車場まで戻る(この写真は滝から戻って来て撮影)。

入口と案内のある道に入るととても急な坂。しかし、すぐに滝の下にある観瀑台へ通じる脇道があった。

上まで行って見上げた滝。不動明王のお顔が木陰から覗いている。
駐車場のそばには茶屋があって休憩できる。メニューには冷たいものが目立ったが、アルコールがないことを確認して甘酒で身体を温めた。
モビトロ
モビトロは日産自動車のNISSAN New Mobility Conceptを使っている。長瀞(ながとろ)のモビリティという意味か。
指定地域内(秩父市・長瀞町・皆野町・寄居町・東秩父村)しか走行できないが、域内であれば普通自動車として振る舞える(反則切符も普通自動車だろうな)。運転するのにも普通自動車運転免許が必要。ハンドルが車体中央にあるので分かりにくいが、いわゆる外車仕様で、慣れないうちはウインカーをつけようとしてワイバーを動かしてしまう(習慣を逆手にとって右左折時や進路変更時は「ワイパーよし」と声出し確認をすると間違えないw←これはこれで同乗者を喜ばせることに)。電気自動車なので変速ギアがないのが救い。またエンストもないので、坂道発進は気合いを込めてアクセルを踏み込むだけ。
満充電で100km走行できるそうだが、上り山道を走行するとどんどんインジケーターが下がって不安な面持ちになる。もちろん下りは電気は使わないのだが。
New Mobility Concepにはウイング式のドアも用意されているけれどモビトロはドア無しタイプ。したがって雨が降れば吹き込むし、気温が低ければ震え上がる(ヒーターはない)。新緑の頃や初秋ならさぞや気持ち良いことであろう。秋冬もオートバイに乗るような格好なら耐えられるだろうが、長瀞までの往復が問題。盛夏の頃は... 木陰走行中なら我慢できるだろう、たぶん。
またモーターなので、それ自体の音は静かである。しかしドアがないので風切り音が大きく聞こえる。とはいえ、性能上は80km/hr出せるものの、乗員の視線が低いせいか40km/hrでもかなり飛ばした気になる。したがって実際の走行中は(中速なので)だいぶ静かである。山道走行中は歩行者に注意(後ろから行くと気付いてもらえない。なお、ホーンは驚くほど音が大きかったので遠くに認めた段階で鳴らすのが良いかもしれない。)。
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