献血ルーム巡り20(長野県・長野献血ルーム)
NAVER まとめに取り上げられた献血ルーム巡り、第20回は静岡県コンプリートを先送りにして長野県の長野献血ルーム。
計算では「雪の回廊」を回っても午前中の受付終了時刻(成分献血は12:30)に間に合うはずであったが、志賀高原から前をずっと制限速度遵守のバスが走行して大名行列を作ったり、駐車場の位置未確認が仇になって長野市内で道に迷ったりで、受付に飛び込んだのは12:35。「400mLならまだ間に合います」と言われ、一瞬とある目論見が脳裏をかすめたが、「14時まで待ちます」と答えて受付と機械問診を済ませて昼食を摂りに。落ち着いて考えるとここはこちらの都合ではなく血液の需要に合わせた判断にすべきであった(一般的には全血よりは成分献血が歓迎されるが、太田献血ルームでのようなこともある)。
食事は成分献血前に脂っこいものはダメと分かっていたのになぜか天ぷらの付いたそばセットを頼んでしまう。天そばを避ける分別はあったのだが、麦とろご飯とそばに目を奪われ、小皿で天ぷらが付いてくることを失念し... で、残したら作った人に失礼、なんて気遣いまでしてしまい完食。少量だし、すぐには血中には出ないだろうと正当化。いけませんね(幸い事前検査で遠心分離させたところ問題なし判定)。
戻って受付番号23の記された紙テープを右手に巻きつける。この日23番目の献血者ということだろう。一瞬、少ないようにも思ったが、平均して1時間に6人以上だから、混雑とまでは言えないが閑散というほどでもない。
長野献血ルーム
まずは施設概要。
ウェルカムスペースには閑静な門前町の風情と温かさを演出する中庭を設置。待合室は自然素材をふんだんに使い、やわらかく明るい雰囲気です。シンプルな造りの壁面部分には、『献血×アート』というテーマのもと、長野県内を拠点に活動する作家・アーティストの作品を展示しています。イラストや絵画のほか、陶器やガラス、金属を使った立体作品が展示され
とあるように細長い待合室は明るく、全体に木調で、なんとロッカーの扉も木製(扉を壊すような本式の窃盗は想定する必要はないからか)。また壁には油絵(tomoi artsというサイン)がかかり、壁際の棚には工芸品が陳列されていた。奥の壁にはシェアフォトと題しスナップ写真を集めた額が2つ掛かっており、中には採血中の姿も。
紙コップ式の飲料自動販売機は入口近くと奥とに2台。「献血前は温かいものを飲んで」という注意書き。飲み終わったコップや飲み残しを捨てる設備はまとめられていた。そこには「包帯・消毒綿はこちらに」と書かれた容器も置かれた板が、側面にはバイオハザードマークがしっかり描かれていた。確かに〈審査〉には合格したものの感染性廃棄物だね。ゴミ捨て場的な不潔感がないせいか、「LINEはじめました」「ツイッターをフォローして」といった案内も掲示されていた。翌々日のツイートには図書入荷の様子が紹介されていた。
(*0v0*)<長野献血ルームは、4月からなにをガンバるっち??
— 長野献血ルーム (@nagano_bc_jrc) 2017年4月23日
るーむおねえさん「サブカル力ぅ…ですかねぇ…」
新しいマンガを大量に入荷しました!献血にお越しの際にぜひご覧ください!
本日もご協力ありがとうございます☆明日も皆さまのご来所お待ちしております♪ pic.twitter.com/ad9Vh7pYSz
また4日前には、花粉症の薬を服用していても献血できる場合がありますという案内も。これ、だいぶ前に方針転換したと記憶するが、以前の「服薬していたら献血できない」がしっかり浸透、というか浸透しすぎて仇になっている模様。かといって献血者が血液の安全性に無頓着になっても困るから痛し痒し。「血液検査の結果を知らせてくれるから、自分の健康管理にも役立つ」と「エイズ検査目的での献血は絶対にお止めください」の両立が理解できない人(少なからずいる模様)を相手にするのはご苦労なことである。
ドクターMの豆知識📕 花粉症のつらい時期になってきましたね😷花粉症で薬を服用していても、薬の種類によっては献血が可能な場合があります💊事前に薬の名前を教えていただければ、献血可否の判断ができますので、電話でお気軽にご相談ください☎️✨
— 長野献血ルーム (@nagano_bc_jrc) 2017年4月17日
トイレ
14時の業務再開を待つ間にトイレチェック。ご婦人用の内部は分からないが、男性用のトイレは廊下に面した木の戸を引くと突き当たりに洗面台、右手に温水洗浄便座が1つという構造。朝顔(小便器)がないのは採血後の立位での排尿を防止するためか。といっても「座位で」という注意は見当たらず。便器が斜めに設置されていたのはスペースの関係だろう。便座から立ち上がると自動で洗浄されるのは便利だが、普及前にこれに慣れるとよそで流し忘れをしそうで怖い。
壁にはL字手すりが取り付けられ、非常呼び出しボタンは低い位置にあって先に気分が悪くなってしゃがみこんでも押せるように配慮されていた(外から解錠できるのかな?)。トイレ内の洗面台にも消毒剤とペーパータオルが完備。
受付・問診
3つの確認とタッチパネルを使った問診は食事前に済ませた。普段だとここでセルフで血圧測定となるのだが、ここでは医師による測定だった。Oi Electricの無線呼び出し機が鳴って医師問診へ。ヨウ素アレルギーの有無など簡単な問診に続いて血圧測定。1回目は収縮期血圧が140を超えてしまったところ優しく「測り直しましょう」と言われ、深呼吸をして心を鎮めたところ117に。これには医師もびっくり、二人して笑ってしまった。ちなみに許容される上限値はいくらか聞いたところ、チェックしているのは最高血圧が90mmHg以上あるかだけだという(さすがに180超とかであれば見合わせるとも)。そういえばどこかの献血ルームの血圧測定器のそばにお断りする数値は書いてあったな。
住所が県外であったり前回が静岡県であったりすることに気づかれたので献血ルーム巡りをしていることを説明。すると、ここのナースは優秀で、と誉め始める。献血者からの評判も良いとかで、聞けば転出してからも県外から通ってくる人もいるとか。
事前検査
続けて事前の血液検査。ここのナースは紫色の手袋着用。血球数は合格で「血小板を」。続けて「お時間は」と聞かれたので早手回しに「20単位ですか?」と聞いたらこれは外れ。このときの説明では20単位取るには数値が足りないとのことであったが、後日届いた検査結果を見ると20単位取られたときと遜色はなかったので謎。
雑談をするのは献血者が少ないからかと思っていたら、その間に遠心分離もしており、血漿と血球がきれいに分かれたので合格(乳ビにならず安堵)。
(未完)
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