太東埼へ日の出を見に行く
ふと思い立って千葉県の太東埼へ日の出を見に行った。この季節、日の出は4時半と早い。そのおかげで明るくなっても人が少ないという利点もある。それはともかく5月20日の深更、「タモリ倶楽部」(テレビ朝日)を見終わってからしばらくして出発した。
以前、と言っても前世紀のことだが、白子町のブランチに通っていたことがあったので、当時のルートである京葉道→千葉東金道を使って行った。さすがに3時だと幕張PAも開いている店舗はない。カーナビは東金ICまで行って東金九十九里有料道路、九十九里有料道路を使えと指示してきたが、九十九里有料道路は来年3月まで終日通行止め(PDF)なので、手前の山田ICで降り、勝手知ったる下道を走行した(後で気付いたが圏央道で茂原北ICまで行くという手があった...これだから旧いカーナビは)。
さすがに20年経つと、街の様子は変わるし記憶は薄れるしで、途中どこを走っているのか分からなくなりかけたが、国道128号に無事に辿りつけた。その代わり、道路の案内標識(青看板)を見て「本納に赴くままに(「本能の赴くままに」の洒落)」と呟く機会は失った。
4時頃になると明るくなってくる。幸いなことに、やや雲は出ているものの、朝日は拝めそうな雰囲気。ところが、いすみ市岬町和泉の「太東灯台入口」交差点を左折したところで道を間違える。「太東埼灯台直進1.1km」という看板は目視したものの、道路標示に欺かれて右へ逸れてしまう(この意味はGoogleSVを見ていただければ分かると思う)。とても狭い農道や袋小路に迷いこんでタイムロス。人の通らない早朝で本当に良かった。カーナビの助けも借りてようやく灯台そばの駐車場に到着できたのが4時半。
日の出に間に合ったか、と外に出てみると...なんと雲が水平線を覆っているではないか。まぁ、良い。ある意味で「日の出には間に合った」。駐車場には先客があって、どうやら来ているのは若い男女(男は展望台にいるらしい)。邪魔をしては悪いという配慮半分、さっさと立ち去れという恫喝半分で、駐車場からまっすぐ展望台へは行かず、まず下のトイレへ。それから駐車場へは戻らず南回りに進み、階段を使って直接展望台へ。
展望台の後方、やや小高くなっている、岬の先端で一番高いところからパノラマ写真を撮影。それからもはや昼行灯のようになった灯台の照明を眺めたり、潮騒や鳥の声に聞き入ったりしてゆったりとした時間を過ごす。そうこうしているうちに早朝にもかかわらず、さらに人が増えてきたので移動することに。次の目的地である椿公園に向けて出発。国道128号へ出る道はきわめて明快で、どうして迷ったのだろうかと頭をかかえるほど。
13年前の太東埼
実は太東崎訪問は2度目である(なのになぜ道を間違える>自分)。前回は2003年の1月2日、いわゆる〈次日の出〉を見に来ている。とても寒くて、デジカメのバッテリー電圧がアッという間に下がってしまったのを覚えている。そしてこの時も水平線は雲に覆われていた。また当時からトイレは太陽光発電を利用していたが、発電パネルは増えている。
その時の写真を引っ張り出してみると柵の形が違い、どうも海蝕が進んで柵を作り直しているようだ。当時は崖っぷちに近いところまで進めていて、波打ち際を覗き込んでいる(柵を越えるようなことはしていない)。
そういえば柵が二重になっているところがあった。このペースで下がっていったらどうなるかな。ここは旧海軍が首都防衛のための電探(レーダー)を設置した場所だが、その本体の礎石はすでに海中に崩落した、と説明があった。今の太東埼灯台は海岸侵食を避けて内陸へ移設した2代目であるという。
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コメント
広々してますね~
しかし看板ww
投稿: 耳子 | 2016/06/08 17:35