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2016/03/21

献血ルーム巡り14(埼玉県・大宮献血ルーム)


一昨年の秋から始めた献血ルーム巡りは、昨秋埼玉県に回帰して鴻巣献血ルームで全血400mLを提供したためしばらくお休みしていたところ、埼玉県赤十字血液センターから「血小板が足りません」と成分献血を依頼するハガキが。そして追いかけるように電話でも依頼が来た(実は2月にも電話をいただいたのだが、折悪しくステロイド軟膏を使ったばかりで不適格に)。そこで14日の月曜日に大宮献血ルーム「ウエスト」へ予約を入れてもらった。血小板製剤は有効期間が4日間と短く、週の後半には土日に仕入れた在庫が底をつく。そのため水曜の献血者には優待を設ける献血ルームもあり、私も可能な場合は水木金に協力していたのだが、月曜から来てほしそうだったのでそれに従った。いったい、どれだけ不足しているんだ?(関東甲信越地域の献血状況はネットで公開されている。)

高単位血小板献血

大宮献血ルームウエストはJR大宮駅に近く、また近隣には契約駐車場も多い(受付時に駐車券を渡すと帰りに時間分の無料サービス券をもらえる)。渋滞や混雑を考えると、また帰りの安全も考慮すれば、公共交通機関を使うのが賢明だろう。

入居している建物DOM PART3の入り口はとても分かりやすく、自動車で通過しつつ視認できた。専用エレベータで5階に行くと受付があり、問診や採血は6階で行われる。受付で荷物を預け、型通りの同意(1.献血に伴う副作用について、2.個人情報の取扱いについて、3.血液の検査等について、4.血液の有効利用についての4項目と電子パネルを使った問診。血圧測定はセルフ。上が130を超えたので「まずいっ!」と思ったが、そばに書いてあった献血できない血圧はずいぶんと高めで、実際カウンターに恐る恐る差し出してもすんなり受理された(こっそり測り直した2回目は152/100mmHgとさらに高かったので握りつぶし)。検査採血と医師による問診は6階で。こちらも問題なくパスし、血小板20単位を提供すること(高単位血小板献血)に。以前にも20単位提供した記憶はあるが、たいていは10単位なので今回はその2倍。成分献血では必要な成分(血小板とか血漿)を遠心分離し、赤血球は体内に戻すのだが、その際、遠心前に添加した血液凝固防止剤(クエン酸ナトリウム)も一緒に入ってしまい、血液中のカルシウムをキレートしてしまう。20単位の場合は身体に戻る凝固剤の量も多くなるのでカルシウム入りのウエハースを食べておいてと渡される。

さすが埼玉県内最大の献血ルールというだけあって、採血ベッドが推定24台。20単位採れるのは新たに導入した機械らしい。それでも通常の成分献血より時間がかかり、周りのベッドは全血なのか血漿なのか、とにかくどんどん入れ替わっている。

PC Premium Club

ここでもレッグクロス運動の指導はなし。なんか面白いものはないかとテーブル上のパウチシートをめくっていたらPC Premium Clubなるものが。すると看護師さんが来て「後でご説明しようと思っていたのですが」と解説を始める。

つまり献血協力者が年々減少しており(従来の協力者も年齢制限や持病などでリタイア)、少子高齢化で需要は増えるのに供給者が増える見込みが無いので、血小板20単位を提供する「高単位血小板献血」協力者を募集している、と。あらかじめ登録しておいて、医療機関から要請があったら連絡するので協力してね、と(ええと、今回は登録してないけどハガキと電話で依頼が来ましたが)。血小板は寿命が短く、採血後、血液製剤としての有効期間はわずか4日間だから、という事情はすでに書いた通り。そして20単位採血すると2人の患者に提供することも可能なのだが、「高単位血小板献血にご協力いただくことができるのは、血液中の血小板の数が多いなど、さまざまな条件を満たした、大変希少な方」という事情がある。

今は献血ルーム巡りの最中だからここにはもう来ないだろうと説明はしたが、埼玉県内ではまだ川口駅献血ルームには行くと思い直して登録することに。会員カードを提示して何回か高単位血小板献血をすると記念品をもらえるそうだが、血液無償の原則の縛りのせいだろうか、とてもショボイ。もっとも、別に物が欲しくて協力しているわけではないから気にしない。なお、ネット上には情報が見当たらないのでカードの画像を載せておく。

左が4人のけんけつちゃんの描かれたカードのおもて面、右が職員が名前を書いた裏面

トイレ

恒例のトイレチェックも忘れずに。もっとも5階と6階の2か所にあったので一方のみ。

男性用小便器脇の高さ1メートル半ほどのところにある非常呼び出しボタン 気分が悪くなったときのための非常呼び出しボタンはあるけれど、位置が高い。しゃがんでしまったらもう押せない。

個室内の非常呼び出しボタンはドアのそば、高さ1メートルほどのところにあり、その上部にはポスターが 個室内のボタンは妥当な位置に。ルーム内はいろいろ掲示してあるが、あまりたくさんあると見てもらえない。トイレ内なら確実に見てもらえる? 「誕生月に献血したらプレゼント」だそうで。

壁に取り付けられた便座クリーナー便座除菌スプレーが備えられていたが、どうやら空になっていたようだ(操作法が悪かったのかも)

乳児を座らせられるベビーキープ荷物置きに使ってしまったが、これはベビーキープ(赤ん坊を座らせる)。右に見えているのはL字手すり。

なお、トイレはいずれもエレベーター前の、職員の目の届きにくい場所にあり、非常ボタンを押せないまま中で失神したりすると発見は遅くなりそうな印象。

駐車券

3時間分の無料駐車券をもらったけれど、ゆっくり休憩すると追加料金が発生しそうだったので早々に退散。実際、停めた位置に戻った(駐車位置を忘れて彷徨った)ときには残り10分になっていた。

私たちは、忘れない

帰りにもらったミネラルウォーターは日本赤十字謹製「私たちは、忘れない」。あの日、「血液が不足するぞ」と酒断ちをして東北各県の血液需要を調べたものの、なかなか「不足」とならない。輸血の必要な重傷者はほとんど出ず、遭難した人はみんな死んでしまったらしいと気づいて慄然。さらに各血液センターはウェブを更新する余裕もないのではと懸念した(宮城県・岩手県・福島県の各血液センターは11日朝を最後に更新が止まっていた)。14日になって宮城県赤十字血液センターのウェブは更新されたが「宮城県内の献血ルーム、献血バスでは献血の受付をすることはできません。」(幸いなことに他県から供給があり、17日に閲覧すると「県内で使用する輸血用血液は、お蔭様で不足なく安定」となっていた)。結局、被災地の献血ルームを回りだしたのは2015年になってからで、宮城・岩手・青森・千葉は未踏。

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