袋田の滝から矢祭町へ
水戸まで出たついでに、東北最南端に位置する矢祭町へ足を延ばすことにした(6月25日の話)。矢祭町には鉄道(地元の某さんは見栄なのか癖なのか「電車」とおっしゃるけれど、電化されてません)が通ってはいるけれど、その水郡線は、過去には急行が運行されたこともあるものの、現在は45駅、140km弱を各駅停車しか走っていない。町の中心にある東館駅は、水戸と郡山のほぼ中間地点に位置し、どちらの駅にも100分近くかかる。秘境と呼ばれる所以であろう。で、ここにはさかな家がある。「山の中なのに何故さかな家? 川魚の店か?」などと失礼なことを言ってはいけない。福島県は海あり県である。
袋田の滝
当初の予定では17時半の開店と同時に飛び込んで、おらが蒟蒻丼を購入して帰る予定であったが、11時予約の献血を10時から始めてしまったので、ゆっくり食事をし、ゆっくりと自動車を走らせても、かなり早くについてしまうこと必至。そこで途中にある袋田の滝に立ち寄ることにした。
急なことなので駐車場情報を把握せず、カーナビ頼りに現地へ行くと最終段階で案内と道路状況が合わなくなってしまった。そこで沿道の食堂で昼食をとるとともに情報収集。そこの駐車場に置かせてもらい歩いていこうと思った(そのために奮発して軍鶏せいろを注文した)ら、もっと滝に近い場所にある無料駐車場を教えてくれた。そこに車を停め直し、徒歩で滝まで。平日ではあるがそこそこ観光客がいる。
入口で料金300円を払うとトンネルへ。施設利用券裏の説明によれば、このトンネルは79年12月の完成で、長さ276m、高さ3m、幅4m。当初は第一観瀑台までだったが、その後エレベーターを設置して第二観瀑台を増設したようだ。エレベーター前は明らかにトンネルが新しかった。途中、幅広くなったところでは何故かイルミネーションが。
第一観瀑台からの眺め。滝はやはり見上げる方が趣がある。「この奥には秘境」とツイートしたところ、さかな家のおかみさんに見つかってしまった。
秘境に伝わる合言葉を口にすれば、その滝が真ん中でパッカーンと割れて、秘境への入り口が開けるわけです。 https://t.co/eFcbmaYqtJ
— さかな家おかみ@矢祭町 (@okami_sakanaya) 2015, 6月 25
第二展望台からだと滝の全容は見られるけれど、かえって壮大さが失われるような。しかし滝の上流はたしかに秘境っぽい(もっとも、滝は南から北に向かって落ちている)。
吊り橋から見た第一観瀑台。いったい西行法師はどうやって滝を見たのだろうか。
吊り橋を渡ると「袋田自然研究路」の案内標識があったが、「生瀬滝まで片道20分」に恐れをなして断念。
対岸から見た観瀑施設の券売所(トンネル入口)。中央の階段は使えないので左側へ迂回する。そこに最後の公衆トイレ(トンネル内にはトイレはありませんという注意書き)がある。小奇麗な水洗トイレであったが、別途女性専用トイレの案内も。
〈秘境〉矢祭へ
袋田の滝を出て国道118号に戻り、久慈川沿いをゆっくりと北上。それでもまだ時間が余っていたので途中で矢祭山公園に寄ってみた。
久慈川にかかる水郡線の鉄橋。この緑の中を場違いにカラフルな車輌が時おり通って行く。
探鳥路の入り口には薬剤を散布したという注意書き。この日はもう立ち入り解禁なので構わず進む。
この写真だけ見せれば、秘境と言っても信じてもらえるだろう。実際にはすぐ下に国道と鉄道が走っているのだが。
頂上付近は未舗装で、両側から迫る草に覆い隠されかかっていた。「もしヤマビルがいたら」と考えると急に気が萎えて、ここから引き返す。
探鳥路は傾斜が急になると階段になる。雪が積もったらかなりスリリングであろう。いったん融けて再凍結したら最高。多少歪んでいるとは言え、レンガを敷いて平滑になった面で滑りだしたら止まらないだろう。その先には急傾斜...(一応、道だからストッパになるような木もない)
降りてきてから案内図を発見。草に阻まれなければグルッと回ってこの案内図のところへ来られたのね。
それでもまだ開店時刻には1時間以上あったので、この日は「さかな家」の場所を確認するにとどめ、東北自動車道の白河ICに向けて移動。途中、少しは〈金を落とそう〉と給油したところ、もう矢祭町ではありませんでした(レシートを見たら隣の塙町だった)
@okami_sakanaya 「パッカーン」
いろいろと手違いで早くに着いてしまったので、今回はマーキングだけ。(^^) pic.twitter.com/B1H9h5j2MH
— 細川啓%求職中 (@hosokattawa) 2015, 6月 25
途中、那須高原サービスエリアにて2013年の郡山行では購入できなかったうまくて生姜ねぇ!!を入手。ご飯がすすむ、すすむ。
これは福島県産白桃限定使用を謳った「福島 桃のゼリー」。冷やしていただきました。
また栃木県に敬意を表して「いちごのカレー」に「いちごバター」(見た目は苺ジャムだがバターが練りこんである)というゲテモノ一見奇を衒ったような商品も購入。どちらも美味でした。
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