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2015/05/30

トイレの非常呼び出しボタン

小便器の脇、高さ1.2m程のところにある非常呼び出しボタンと、そこから下がるヒモ。下端にはオレンジ色のつまみが付いている。日立献血ルーム「さくら」に行ったときの記事で、トイレの非常呼び出しボタン(痴漢対策用ではなくて気分が悪くなった時の呼出用)の位置に疑問を呈し、「どこかの施設ではボタンが床上40cm位のところにあった」と書いた。その施設に行ったところ、ボタン自体はやや高めの位置にあったが、しゃがんだ状態からでも操作できるようヒモが付いていた。

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2015/05/06

近郊の専業農家に聞く

4月に東京近郊で専業農家を営む人の講演を聞く機会があった。以下は当日と翌日に備忘録としてツイートしたもの。紹介内容の正確さについて保証はなく、責任は演者ではなくブログ主が負います。

素人が枝豆栽培するなら、種蒔きは明日(12日)だと。収穫は6月末。
これは会場からツイートしたもの。

以下は12日の連続ツイート

昨日、専業農家さんの講演を聞く機会があった。まだ覚えていることを備忘録としてツイート。1)近郊農家は近隣住民(非農家)との関係が大切。風で資材が飛んできた、土埃が、農薬がというトラブルは日頃のコミュニケーションで緩和できる。

2)その一環として規格外で出荷できない野菜を配っているが、その方が美味しいと評判になることも。
3)家庭菜園を営む人からの相談にも乗っているが、枯れたり病気になったりしてから持ってこられても手に負えない。そうなる前に相談して欲しい。

「病気になったりしてから持ってこられても手に負えない」と聞いて、農家とは作物の医者ではなく、保健師のようなものなのだと思った。病気になる前の栄養指導、生活指導。

4)家庭菜園で素人が失敗する理由には、ア)水や肥料のやり過ぎ、手入れのしすぎ イ)播種時期のずれ ウ)微量要素の欠乏 エ)農薬への偏見 オ)後手に回る病害虫対策
(感銘を受けたのでアンケートに「農薬と微量元素の話は有機フリークに聞かせたい」と記入)

ずいぶん前の話だが、EMぼかしをベタ誉めするのは非農家ばかりと読んだことがある。プロは法律で規格が定められた農薬や肥料を上手に使う。奇をてらうのは素人。

農薬は使わない、と怪しげな病害虫対策に頼り、どうにも手のつけようが無くなってから農薬を撒く、というのもありがちな話。もちろん食われた葉っぱは戻らない。

5)地元では後継者問題は起きていない。小一時間で東京へ遊びに行ける地理的条件が若者を引き止めているのかも。(東京農大には「一度は東京で暮らしたい」という全国の農業後継者が多いとか)
ちなみにスライド上映のパソコンを操作していたのはご子息夫婦。

6)気候の変化を感じる。夏の暑さや雨の振り方は昔と違ってきているので、「今まで通り」では対処できない。新しい技術も積極的に導入。
ちなみにこの市では先日「防音校舎に空調を設置するのは是か非か」という住民投票があった。市長は30℃超えは年に10日以下と言っていたが...

(補足:市長は教室温度が30℃以上になるのは年に10日以下、去年は6日だったから空調なしでも頑張れると主張したが、市議から不正確で参考にできない測定と突っ込まれていた。毎日同じ時刻に測定していたのは1校のみなうえに、「13時に29.5℃」の日は30℃未満だと。)

住民投票の結果を受けて、市長は当初計画通りの空調設置を表明。それ自体は賢明な判断だけど、実に壮大な遠回り。活発な議論によって市民に市政参加への意欲が高まった、なんて副産物もなく(投票率は3割強)、対応を批判された市議会も反省の色は見られない。投票前にある市議が心配していた「子供の教育を任せるには相応しくない街」という印象を市内外の子育て世代に与えていなければ良いのだが。

閑話休題。


(補足:若奥様は非農家の出らしく、ホウレンソウの植わったビニールのトンネルを見て異次元の感想を漏らされたようだ)

7)後継者問題でいえば、以前は長男であっても小遣い程度の収入であったが、いま地元では多くの農家で月給制を採用している。

8)農作業にはパートタイム労働者を雇用しているので、「今日の作業はありません」というのは許されない。
(こうなるともう会社経営を変わらないな)

9)種まきも収穫も、1日ずれただけで影響が大きい。育ちすぎても出荷できなくなる(から、農協は行事日程に気を遣ってくれ)。

(クリティカルな時期は作物によって異なるから、全組合員の都合が揃うことはないようだ)

「会社経営を変わらないな」というのは「会社経営変わらないな」のタイポ。かつては「クロヨン(9・6・4)」「トーゴーサン(10・5・3)」(農林水産業従事者は課税所得の捕捉率が4割あるいは3割に留まり、税逃れをしていると)と言われていたが、そういう時代は終わり、しっかり帳簿をつけるようになりつつあるのだろうか。

約2時間話されていたので、まだいろいろあるけどメモをしてないし、覚えているのはだいたいこんなところ。なお、いずれも私の記憶だよりなので、講演内容を確かめないまま演者に文句を言わないでください。(むしろ「そんな話はしていない」の方が蓋然性大)

ここまでが直接言及したもの。その後に補足的なツイートを少々。

植物は空気中の二酸化炭素をとり込み、根から水を吸っているけれど、これで補充できるのは炭素と水素と酸素だけ。チッ素、リン、イオウその他の元素がなければ成長できないし生きていくのも難しい。循環型農業とか言っても、農産物はみんな系外に持ち去っているんだから施肥が必要なことは明白。

なお、チッ素については、空気中のチッ素を固定できる細菌がいて、それと共生している植物はチッ素肥料がなくても大丈夫。しかしリンとカリは必要。微量元素はその名の通り微量で済むので、耕作開始前のストックがある限りは問題ない。しかし農産物を出荷していればいずれ欠乏する。

農産物を食べた連中の排泄物を回収して肥料にして初めて循環型農業と言える。海や川の魚(湖にわくユスリカでも結構)を食べた鳥が飛んできて脱糞するのでも良い。

いずれにしても現場の人の話というのは、参考になる。現場にいるとかえって見えなくなることももちろんあるだろうけれど、それは現場主義の人が自戒すれば良いことで、鳥瞰を旨とする理論派はそんなことを言ってないで自分の頭の周りのハエを追った方が良い。

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