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2015/04/22

のらっくす農園を訪ねる

つくば市まで献血をしに来たついでにのらっくす農園を訪ねることにした。


カーナビの住所選択画面。「上条」という地名は「か」のところにも「う」のところにもない。所在地はあらかじめ調べておいたのだが.... まさかカーナビに入力できないとは想定外! 「阿見町上条787」の「あみまち」は難なく選択できたけれど、「かみじょう」なんて大字が選択肢にない! 「うえじょう」もダメ。とりあえず「上長」を選択するとだいたい近いみたいなのでとりあえずそこまで行くことにする。

道端に立つ高さ2メートルほどの黄色い看板すると幸いにも画面地図上に「上条」の文字が現れる。しかし目的地登録はできないので、地図を見ながら運転することに。農園そのものは道路から林で隔てられていたが、幸いにも入り口道路脇に黄色く目立つ看板が立てられていた。この雰囲気は原爆の図 丸木美術館への入り口に似ている(今ストリートビューで確認したら、丸木美術館の立て看板は小洒落たものに更新されていた。昔は道一本隔てたところに今もあるようなもっと大きい手描きのものだった)
入り口の両脇に同じ看板ちなみに看板は入り口の両側にあり、どちらから来ても見落とす心配はない。書体も促音便「っ」の位置も2つとも同じなので、あの描き方はロゴ的に決まっているのであろう。
農園内の作業小屋にかかる看板 林を抜けると作業小屋があり、「環境保全型農場」「有機肥料・無農薬農法」という看板が掲げられている。2011年の東京電力原発事故以来の混沌の中で、有機農業大好きな人達への評価はビクトリアフォール状態なわけ(東北および関東地方の有機農家はそれまで産直でつながっていた都市住民の〈裏切り〉で煮え湯を飲まされた)だが、ここは耕作放棄地の復元実験が主目的で(だから「環境保全型」)、そのため肥料や農薬に割く資金が足りなかったという、結果的に有機農業、言い方を変えると神がかってない有機農業なので嫌悪感はわかない。
正面から左側は一面の畑。50mほど先にブルーシートのかかった高さ1mほどの小山 除草のために導入したというヤギは、実験が終了したためか脱走騒ぎを起こしたためか、いなくなっていたし、新たに掘ったという井戸も確認できず。ブルーシートの下は野積みの堆肥であろうか。この農園では農業体験ができる(要予約)ということで、関東農政局のサイトにも載っている。
正面にビニールハウス、その後ろには林。そして青い空 それにしても空が高い。夏にはここでバーベキューをしようという話もあり、天候に恵まれれば気持よさそうである。ただし、農作業をしたらシャワーが欲しいし、酒を呑むなら自家用車という訳には行かない。公共交通機関は...一番近くを通るのは江戸崎と土浦を結ぶJRバスか。わ、工業団地前に停まるのは1日に1本!?
この日はアポ無しだったので声をかける気もなく、もとより小屋は無人であった。写真だけ撮ってすぐに帰ってきたが、奥の畑では作業をしている人がいて、もしかしたら不審に思われたかもしれない。気になったので帰宅後〈農園主〉にメールで釈明しておいた。

茨城県における有機農業の意義


ところで県庁の人に聞くと、茨城県が有機農業を推すのは内水面の汚染対策、つまり河川湖沼が肥料のために富栄養化しているのをなんとかしたいかららしい。それでエコ農業。そういう事情であれば大いに同情(昔、「水銀資源が枯渇したら、日本の水田を掘れば良い」というジョークがあったそうだが、チッ素やリンも相当投入されているようで、無施肥で順調というのは「プチ断食で好調」みたいなものかもしれない)

その話を聞いたのは2月にあった「有機農業の魅力をあらためて考えよう!」というシンポジウム(PDF)。そこでは、〈土ができる〉という現象は土壌中の微生物叢の変化で、なかでも植物と共生する微生物(エンドファイト)が注目されているという話もあった。農薬や化学肥料の替わりになるとも期待されると。

とはいえ、(チッ素は根粒菌などが空気中から取り入れられるけれど)リンやカリウム、さらにはイオウ、鉄、マグネシウムといった元素は収穫物と共に系外へ持ち去られてしまうから、外部から補給しなければいずれ不足するようになる。「無肥料」に対する不信は、この厳然たる質量保存の法則に基づく。

「上条」の読み方は



「上条」はカーナビの「し」の欄に

帰宅後、調べてみると「上条」の読み方は「じょうじょう」と判明。それならばナビの選択画面にも載っていた。



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