故人への選挙はがき
統一地方選後半戦が始まった。そして例によって亡父宛に選挙はがき(ご支持お願いしますとか○○候補を推薦しますとか)が届きだした。昨年の衆院選の際にも届いたので、Facebookアカウント宛にメッセージを送ったが梨の礫で、その候補者の評価が小豆相場のように暴落したものだが、また都度連絡をしなければならないかと考えると疲れを覚える。
うちのように十年以上前に物故していると「いつの名簿を使ってるんだ。少しは情報を更新しろ、この××(公序良俗に反する罵り言葉)」で済むけれど、亡くなられてから日の浅い遺族に届いたらどうだろうか? 「まだ世の中から忘れられてはいない」と喜ぶか?(夭逝した子が学齢に達する頃に各種DMが届き、親に死児の齢を思い出させるような酷い事例は実際にあるが、中には「あの子が生きていた証」と受け取る例もないわけではないらしい。) 「○○さんを応援していたなぁ。では遺志を引き継いで」となるか? 楽観的すぎると思う。
てなことを顔本に書いたら、携帯電話会社の事例(契約者が死亡したことを確認できる書類を添えて解約したのに、その後「新機種のご案内」の類が送られてきた)がコメントとして寄せられ、いらついている人は多い手応え。以前は、情報化の進展と共にプライバシーが失われて、死んだ翌日に葬儀社の案内が届くのでは?などと心配されたものだが(Gmailサービスが始まる際、「訃報に葬儀社の広告が出ることはない」とG社はわざわざ説明した記憶が)、現実には情報を最新に保つことすらできない状況。的確すぎるrecommendも見透かされているようで気味悪いが、旧い情報がいつまでも漂い続けるというのも困りものだ。ツールはどんどん便利になっているのに使いこなせていない...そう、まるでイサドラ・ダンカンとバーナード・ショーの間のできの悪い子供のような(ダンカンの頭脳にショーの肉体)。
さて、情報更新を促すために「受取拒否」にして突き返した方がよろしいか?
補
たまたまその陣営から電話がかかってきたので、(2枚届いたことは伏せて)故人へ郵送することへの見解をねっとりと求めたところ、末端運動員では手に余ったようで事務所の偉い人に回された。改めて事情を説明したところ、ハガキにその旨を記載して送り返して、つまり受取拒否の手続きをして欲しいとの回答をいただいた。ちなみにその電話をかけるのに使った名簿も載っていたのは亡父の名前。
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