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2015/02/22

最終講義を聴きに行く

世話になった先生が今春に定年を迎えられる。その最終講義があるというので聴きに行った。

JRのボックスシートに座り、読みかけのままだった『原発事故と放射線のリスク学』を開いていると、いつの間にか車窓の景色が変わり、「ああ、来たな」と思うとしばらくして終点に到着。駅は改装されて往時とはうって変わったモダンな佇まいだが、良くも悪くも個性が無くなっている。かつてはなかった南口までできていて、どちらにもバス停があるので迷ったが、とりあえず以前と同じ(こういうところは劇的には変えないだろう)と踏んで北口へ。駅前広場もあまりの変わり様に「はて、以前はどうなっていたのか」と考え込みそうになったが、バス停案内はしっかりしていたので難なく目的の停留所へ行けた。ああ、位置的には以前と同じだよ(やっぱり保守的だ)。時間的に余裕があればちょっと銀行まで寄って、と思っていたらバスが来たので乗車。なんと低床式。

農地の中に並ぶ太陽光パネル市街地を抜け、国道を進むと異様な光景が。あれは太陽電池パネルではないか。しかしメガソーラーというにはかなり足りない。そうね、キロソーラーかヘクトソーラー(もしかしたらセンチソーラー...うん、情緒的な太陽光発電はこう呼ぶことにしよう)
反対車線のバス停留所目的地の名を冠したバス停はこの次だが、通は手前で降りる。本部が移動したの知ってるもんね(でも会場は次のバス停の方が近かった...)
車道との間に植え込みと並木のある歩道いかにもキャンパス前といった趣の並木歩道。前を行くお二人も大学に入っていったけれど、最終講義とは関係ない方だった。
道路を挟んだ向かい側には高いネットが張られている旧研究棟は取り壊されて、フェンスがあるところを見ると運動場になっているのであろう。
いったん事務棟に入り、特に案内も出ていなかったので構内図で会場を確認すると棟が違うと分かったので外に出る。建物の角を曲がろうとすると、停まった自動車の中から見覚えのある人物が。既に退職されている前教授! 慌てて挨拶をし、聞けばやはり最終講義を聴きにいらしたと。会場のある建物に入ると職員(教員だったかもしれない)が気がついて案内してくれる。なんかお付きの人になった気分。
受付に行くと、記帳用とは別に予定聴講者のリストがあり、○を付けるだけで入れるようになっていたが、畏れ多いことに2番目に私の名前が。
階段教室で後方の席の卒業生二人と懇談される前教授卒業生と懇談される前教授。
講演者席でハンカチで口元を拭い緊張の様子の教授 開始前、緊張の面持ちの教授。なんか、このお二人相貌が似てきたような。頭蓋骨を並べてもそっくりなんじゃないだろうか(おい)
お話は大学入学から始まるのだが、実質1枚目のスライドにいきなり大管法(大学の運営に関する臨時措置法の略称)が登場してびっくり。もっとびっくりしたのが、臨時措置法という名が示す通り「5年以内に廃止するものとされる」時限立法だったはずが、実際に廃止されたのは2001年(2004年の国立大学の法人化よりは先だが、実に30年以上!)だったということ。とはいえご本人は学生運動に加わることはなく、講義がないのを良い事に遊び暮らしていらしたらしい。それでも尊敬する先生を見つけられて学問に目覚め、博士課程のある東北大の大学院に進み、修士論文の核はピアレビューの雑誌に投稿した、というと聞こえはいいのだが、ご本人の弁によれば、論文の書き方なんて習ってないから既存のものを手本に切り貼り(確かに「持ってきては、貼りつけながら」と言われた)して投稿したところ査読者から罵倒(「こんな論文は見たことがない」「不届きである」)されたと。これを聞きながら「どこかで聞いたような話だな...あっ(ここでSTAPもといSTOP」。なお、その論文は先輩の手を借りて修正し、再投稿の結果受理され、今日に至るも無事である。
この後も研究にまつわるいろいろな話が続き、感心したり笑ったりしていたのだが、私と経験が重なる部分に来ると、細部にこちらの記憶と異なる部分が散見されて、(この先生に限らず)今まで感心して聞いてきた話って、意外と不正確なものなのかもと(自分の記憶が正しいことを前提に)少々悲しい気分になった。まー、細かいことはいいんです。大切なのは、おや、こんな時刻に誰だろう。
教室前方で先生を囲んで記念撮影。熱弁が終わったのは予定を過ぎて午後5時。続いて学生やご家族から花束が贈られ(大講座制というシステムのためか、よその研究室からも頂戴していた)、最後に聴衆を交えた記念撮影...なのだが、最近の学生さんはシャイなのだろうか、なかなか前に出てこない。退官した教員や古い卒業生ばかりが集まって、仕方が無いので教室後方で見ている学生を呼びつけて並ばせる。それでも中央には出てこない。普通は最後に指導を受けた学生が囲むものだと思うけど。
撮影する学生三人 お約束で「撮られたら撮り返す」。デジカメの良いところで、懇親会が終わる頃には土産としてプリントが手渡された(いかん、「寸志」を用意し損ねていた。卒業生は菓子折りとか持ってきているし、肩身狭っ)
この後さらに先生を囲んで食事会。時間の都合で端折られた部分も伺うことができた。なお、今日は主に在校生を対象としたもので、卒業生向けには改めて夏に開催されるという。その時は農園見学もセットだろうか。

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コメント

センチソーラーとか、撮られたら撮り返すとか、夜中なのにキレッキレですな。
愉快な時間を過ごされたようで何よりです。

投稿: 耳蔵 | 2015/02/22 08:41

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