献血ルーム巡り5(栃木県・栃木県赤十字血液センター)
なかなか仕事が決まらないため、暇つぶしと社会貢献を兼ねて始めた献血ルーム巡り。新年第一回で栃木県をコンプリートした。
栃木県赤十字血液センター
栃木県の常設献血場所はうつのみや大通り献血ルームと栃木県赤十字血液センターの2か所。前者は昨年のうちに済ましている。
血液センターは宇都宮市内とはいえ案内に「お車でのご来場が便利です」と書かれるような場所。しかしおかげで探すのにも苦労しないし、駐車場も広々としていて快適。
正面玄関から入ると、スリッパに履き替えてとの案内。感心なことにスリッパは紫外線で殺菌されている。ただ、説明の字が小さいので最初は戸惑うかもしれない(上部中央のボタンを押すと下からスリッパが出てくることはシールですぐ分かったが、帰るときに上に置けば良いというのが分かりにくかった)。
13時までは昼休みなのだが、受付手続きは13時前からどんどん進めてくれた。献血カードで前回も栃木県内で献血していることを知るや「ポイントカードをお持ちですか」とは「ファミマか!」と突っ込みたくなるが「栃木県は今回制覇なのでもう来ないから」なんて意地悪は言わず黙って差し出す。受付を済ませて暫く待つ。
待合室にはマッサージチェアが2台あり、また幼児が遊べるキッズコーナーも設けられていた。実際、子連れの献血者も数組。こうやって親の姿を見ていれば18歳になったら「自分も」と思うようになるだろう(献血そのものは16歳から可能だが200mLだけ。17歳になると男性は400mL、18歳になると男女とも400mLと成分献血が可能に)。
ロッカーの鍵にはサンタ姿のけんけつちゃんが(採血ベッドの足元にも手荷物を入れられるカゴがあり、これはよそでは見なかったような)。
「トイレは採血の前に」という注意書きはあったものの「男性も座って」という注意書きはなかった。つまり採血後の使用は考えていない? ただし非常呼び出しボタンはトイレ内に複数設置。
ここでも無線呼び出し機はなく館内放送で呼び出し。ただし名前ではなく、受付時に発行される番号で呼ばれるのはうつのみや大通り献血ルームと同じ(プライバシー保護のため番号で呼びますというお断りが貼ってあった)。「牛は10桁、人は11桁」なんていう人には堪えられないかな。手首に紙テープを巻かれて、それに番号やバーコードが書いてあるというのも導入当初はちょっと驚いたけれど、もう慣れた。
午後の最初は26番。午前中に25人来ていたということか。ざっと6分に1人の割合なので順調な稼働率。採血ベッドは10台以上(12台?)あるけれど、一斉には稼動させず時間差を設けている模様。番号を呼ばれて入ると素敵な女医さんによる問診(待合室には問診医の当番表が張られていた)。そのせいかまた血圧が高めに(尿意を堪えながら自動車を運転してきたわけだが、すでに用は済ませ、20分近く休憩していたから大丈夫と思ったのだが)。腕を変えて測り直したが、やはり最高血圧は140に。「病的ということはありませんから」ということで採血可となったけれど少々気になる。ちなみに献血の基準は「最高血圧が90mmHg以上」で上限値はないけれど、140は「I度高血圧」(旧基準では軽症高血圧)に該当する。ぐぬぬ...
採血ベッドに乗る際、スリッパに履き替えているから「靴を脱ぐか脱がないか」で迷わないと思ったら「スリッパを脱ぐかどうか」で迷うことに。「脱いで」が正解。
担当のナースさん、ベテランなのかずぼらなのか、数人いるナースの中でただ一人ゴム手袋を着用せず、見ていると手指の消毒もしない。気になって別の人の採血をする様子をずーっと見ていたのだが、「ここでするだろ普通」というところでも消毒しないまま穿刺。まー、消毒綿を持てば指先は殺菌されるし、指先が触る皮膚はヨウ素で殺菌されているしで、素人が心配することではないのかもしれないが... あ、エプロンで指先を拭いた、あなたさっき自分の顔に触ったでしょ、いま持ったそのファイルは受付カウンターから届いたものだよね、ぎゃあ〜、お願い消毒して〜。エタノールスプレーが寂しがってますよー。
30分少々で3サイクルが無事終了すると、チューブを固定していた粘着テープを取り、無造作に針が抜かれる。ここまでは前回と似たりよったりだが、採血中に針のところを覆っていたガーゼは取らず、そのまま止血テープを巻かれたのにはびっくりした(もちろんハイポでの脱色はした)。そういえば検査採血の際も「1分間おさえていてください」というだけでガーゼ付き絆創膏も止血バンドも使わなかった。これが栃木県スタンダード? 今回は真面目に押さえていたためか出血は少なくて済んだ。
上の写真、血が少ないガーゼは検査用採血のあとを押さえていたもの。下の写真、前回本採血のあとを押さえていたガーゼ。経験したことがないほど血が染みていて驚いた。
採血が終わったらしばらく休憩(献血ルームによって推奨休憩時間は異なるような)。そのために持ち込んだ『放射線被曝の理科・社会』を読んで時間をつぶす。
赤十字もあれこれキャンペーンで献血者を増やそうと努力をされている。献血未経験または1年以上間が空いている人を紹介してくれたら特製マウスパッドをプレゼントという「献血×ONE PIECE」というものも(関東甲信越地域限定)。また県内のラーメン店で組織した栃木照る照る坊主の会とのタイアップでラーメン増量などのサービスの受けられる「おトクにけんけつ」というキャンペーンも(ラーメン店のみならず焼肉屋や中古タイヤ販売店なども参加)。ちなみに成分献血の前にラーメンなど脂っこいものを食べるのは禁物です。乳びという状態になり、最悪の場合、赤血球と血漿の分離が正常に行われず採血中止という事態も。ラーメンや焼肉は献血後に(カレーやハンバーガー、さらには乳製品も要注意なのだが、なぜか日赤公式の注意には見当たらない)。
壬生パーキングエリア
帰りは北関東自動者道路の壬生PAでレモン牛乳ソフトクリームを賞味。「関東・栃木レモン10%使用」と書いてあるが、もちろん無果汁。
このPAは道の駅と一体となったハイウェイオアシス(みぶハイウェーパーク)なのだが、こういう構造にするならスマートICも設置すれば良いのにと思った。正直な話、オートバイなら道の駅側駐車場へ出るのも...(良い子はやらないように)
そして「オフ会禁止」という謎の掲示。
今回は冷凍餃子を買いそこねた。福島県遠征の際は電車を使った方が賢明そうだから、東北自動車道とはしばしの別れである。
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