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2014/10/15

ハッピーマンデーと曜日固定の時間割

ハッピーマンデーは国民の祝日の一部を月曜日に移行する制度で、導入以前にも祝日と日曜が重なった場合は「その日後においてその日に最も近い「国民の祝日」でない日を休日とする」(振替休日)という規定はあったものの、週休二日制が浸透したため祝日と土曜日が重なった場合に「1日損をした」気分になっていたのがこれによって(一部)解消された。

児童生徒や勤め人には概して好評ではあるが、三連休を増やすことでの経済効果を期待したものなので、「祝日の記念日としての意識が薄れる」という原理主義的批判に弱い(移動祝日は珍しくないという反論もある)。実際、旧紀元節などは対象にならず、あるいはいったん月曜に固定された海の日が日付固定に戻されるということもある。

それとは別に学校関係者の間にも怨嗟の声があるようである。月曜日に授業のある科目は時間数が足りなくなるからだという。聞けば、最近の大学は祝日でも講義をするらしい。休んでしまうと時間数が足らず単位を出せないからだとか。補講をすれば良いではないか、というのは事情を知らない部外者の浅知恵らしく、非常勤講師は(契約した日でなければ)補講はできない。臨時にお願いしたくても掛け持ちの関係で都合が付けにくい。非常勤講師を便利使いしてきたツケを払っていると言ったら辛辣だろうか。特に年明け以降は入試のために春までほとんど授業ができない私立大学は時間数カツカツらしい。かつては6月末から9月まで夏休みで、学生の親から苦情が出た大学があった(伝聞)なんて、今の学生には信じてもらえないだろう。

にしてもである。なんとも知恵の足りない感が否めない。学生の本分は勉学であるとはいえ、国民の祝日を休ませないというのはどうなのか。曜日固定の時間割ではなく日付固定の時間割を組む、というのは掛け持ち非常勤講師に依存した学校(高校以下でも非正規教員が増加しているらしいが非常勤依存にまでなっているのか? 教育への投資をけちる社会に未来はあるのか?)では難しいとはいえ、可能な学校は検討したのだろうか。「月、火、水...」に替えて「1の日、2の日、3の日...」で組むのだ。まさか「7つまでは覚えられるけれど、10は覚えきれない」ということはあるまい。あるいは月曜の講義は補講可能な常勤教員で固めるというのは? まさか学科に常勤教員が4人いない(最初の変換で「4人以内」となって、これも合ってるな、と苦笑)ということもあるまい。もっとも素人が思いつくことはたいてい検討済みで棄却されていることは多い。

祝日に開講していることもそうだが、夏休みなど長期休暇が短くなっているとか、大学は以前とは様変わりしているようだ。学校というのは、誰もが経験しているだけに気楽に論評されるけれど、個人的経験に依拠することが多い分(そして思い出は美化される分も加えて)的外れなものも多いことだろう。

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