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2014/07/01

「全部載せ」の好きな人達

ツイッターでフォローしている人が、放射能の危険を過剰に訴え「福島に来ないで」「福島のものを食べないで」と主張する人は同時に予防接種にも反対していると指摘していた(なお「矯正接種」は「強制投与」の誤りで、HPVVとはヒトパピローマウイルスワクチンいわゆる子宮頚がんワクチンのこと)

この写真がいつ・どこで撮られたものかは明らかでなく、したがって誰が掲げているのか不明なのだが、よく見るともう一種類「立ち上がろう」というメッセージがある。それが何かは分からないものの、少なくとも2種類の互いに関連の薄い主張を同時に掲げている。

これとよく似た現象が、先日参加した映画上映会でも見られた。映画「原発の町を追われて」の正・続2編が上映されたのだが、会場で主催団体が配布したものは「労働者派遣法改正案」「武器輸出」「袴田事件」「イラク派遣」「集団自衛権」等とてんこ盛り(肝心の福島核災害関係も井戸川鼻血前町長とか集団疎開訴訟とか「もうやめて」と言いたくなる代物で、評価できるのは福祉作業所の障害者が避難時にどういう扱いを受けたかという指摘)。共催や協力・友好団体が自分の活動アピールをするのは分かるけど。

「全部載せ」しないと気が済まないのだろうか。でも、そうやって論点を多数並べると「全部で一致できなければ敵っ!」という不毛な選別に行き着きやすい様な。

この映画に関して言えば、加須(かぞ)市に設けられた避難所の中に入り、双葉町町民の声を記録したという点においては評価する(娘婿がFukushima50の一人だと誇らしげに語る町民には感動した)。また全編にわたって字幕をつけたことも、かつて学祭での映画上映に際し、聴覚障害を持つ学友のために手製字幕をつけた経験のある者として賞賛したい(「4号機は危ないよ、たぶん」という発言の「たぶん」をカットしたことは看過しない)。だが、その現実認識には首をかしげたくなることが多々。歪んだ認知に基づく行動が実害をもたらすのではないかとも懸念する。

それでもこの映画は一見の価値はあるとは思う。言ってみれば、チャーシュー好きなら麺やスープに不満はあってもチャーシュー麺を注文できる、みたいな。

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