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2014/02/06

役所の個人情報取り扱い騒動

知人が市営駐輪場の利用を申し込んだ。ところが翌日に電話があって、身分証明書の写しが添えられてないので提出してほしい、と。そんなハズはない、ちゃんと出しましたと言っても、こっちにはありませんってな押し問答に。感心なことに「はい、分かりました」と折れなかった(なんでも窓口で別の書類不備を指摘され、その場で書いて「揃った」と確認して受理されたからだとか)

他の書類ならば、「自分の無謬性にこだわらないで、さっさと再提出」と助言するところだが、身分証明書というのは氏名・住所はもとより、生年月日やら場合によっては本籍地などと機微な個人情報の塊。役所で紛失は論外としても、「所内で紛失ということはありえません」と言い切れないのは取扱方法に問題がある。たとえば受領簿を用意して何時・誰が受け付けたのか分かるくらいにしておかなければ。

というわけで、役所に談判だと意気込んでいるところへ「個人情報の管理不備として突っつけ」と入れ知恵。そして駐輪場の管理部門ではなくて総務課に申し立てさせたところ、詳しい経過は分からないものの大捜索が行われたらしく、駐輪場管理事務所内で発見されたという。

道路交通課でも「身分証明書のコピー紛失は重大」と理解されたであろうけれど、個人情報管理問題では総務課の方が感度が高いだろうから、珍しく良い助言になった模様。少なくとも駐輪場管理事務所レベルでの掛け合いでは、コピーぐらい大したことないでしょと手間や金額の問題に矮小化されかねない。

ところで今回は丸く収まったようだけれど、考えてみると結構怖い。妄想をふくらませると、申し込んだのが窓口のおぢさんの〈個人的な嗜好に合致する〉人物だった場合、その住所を入手するために横領するということだって考えられる。手元に複写機があればさっとコピーできるが駐輪場にはない。若い人なら携帯電話のカメラで接写するだろうけど、おぢさんはそういう知恵が回らない。書類が不備なら内部調査することなく利用者の手落ちと決めつけて提出(利用者からすれば再提出)させるのが常態化していれば、安心して横領できる。もしかしたら電話をかけてきたのがストーカーで、あわよくば「再度こちらに来るのは大変でしょうから、こちらから出向きましょう」などと親切顔で居場所と家族構成を確認するつもりだったかもしれない。さらに利用が始まれば自転車にラブレターを貼り付けるとか、ここに書けないようなケシカラヌいたずらを仕掛けて管理人に相談させるマッチポンプとか...と妄想はふくらむばかり。なにせ警察官でさえ覗きやら盗撮をする時代ですから(時代は関係ないか。昭和には制服姿で強姦殺人に及んだ巡査がいたな...)

そもそもなんだってコピーを提出させるのだろうか。ブックオフでは万引きした本を持ち込む輩がいるので、買い取りの際には身元の確認を行うが、身分証を示すとコピーなど取らずカウンターで確認したらすぐ返してくれる(申込書に住所氏名を書かせるからコピーしたも同然ではあるが)。市営駐輪場は住民サービスなので、利用資格を確認する必要があるのは認めるが、受付書類に「〜で確認」という欄を設け、受理の段階でチェックすれば済むこと。

個人情報の取り扱いは神経質すぎるのも面倒だけれど、心配なら不必要な情報を抱え込まないような工夫は重ねて欲しいもの。

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