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2013/11/06

強い放射線源の正しい扱い方

非破壊検査に用いる放射線源があります(大きさは鉛筆程度)。これはイリジウム192という放射性物質が厳重に密封されています。取り扱い方で正しいものはどれでしょう。
※そもそも素人が扱うものではありませんが、盗難や紛失事故のため市中で発見された場合を考えてください。

1)密封されているので素手で触っても実は問題はない。
2)ゴム手袋をはめて扱えば問題はない。
3)10cm離れていれば安全。
4)強い放射線を出しているので無防備で近づいてはいけない。

解答と解説


4)の「強い放射線を出しているので無防備で近づいてはいけない」が正しい。

検査用の線源は透過力の強いガンマ線を出しているのでゴム手袋程度では防げず、また10cmでは減衰しません。

といっても触ってすぐに死ぬほどの危険があるわけではありません。それでも長く接触していると数日して放射線火傷を起こすほか、身近にあれば全身被曝の危険もあります。実際に起きた事故の例(落ちていた線源をそれと知らずに持ち帰り被曝)原子力百科事典に紹介されています。

ちなみにこの線源には16,300,000,000(163億)ベクレルのイリジウム192が入っていました(196億ベクレルという説も)


出題意図


強い放射線源は取り扱いが難しい。

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