半減期選手権
次のうちで半減期がもっとも長いものはどれでしょうか。
1)カリウム40
2)テルル128
3)プルトニウム239
4)ヨウ素131
解答と解説
2)のテルル128が正しい。
1)× カリウム40の半減期は1.248 ×109、すなわち1,248,000,000(12億4800万)年
2)○ テルル128の半減期は2.2×1024年、すなわち2,200,000,000,000,000,000,000,000年
3)× プルトニウム239の半減期は24000年
4)× ヨウ素131の半減期は8日
カリウム40は代表的な自然放射能の原因で、正常な人の体にも数千ベクレル存在しベータ線を出し続けています。
テルル128は知られている中でもっとも半減期の長い放射性物質。半減期が極端に長くなると、ビスマス209(1.9
×1019年)のように放射能を持たないと誤解されることもあるほど。
プルトニウム239の24000年は人口に膾炙するけれど、ウラン235は7億年、ウラン238は45億年に比べればまだまだひよっこ。
半減期が秒単位・分単位であれば放射能は急速に減衰するし(短いものでは千分の一秒単位という半減期も)、億年単位であれば放射能(厳密には比放射能)は弱い。結局セシウム137のような中途半端な長さのものが、放射能は強いしすぐにはなくならないしで厄介だといえます。
出題意図
「半減期が長い放射性物質は恐い」とはいいきれない。
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