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2013/11/08

半減期の長さとベクレル

半減期の短い放射性物質と長い放射性物質、それぞれ同じ原子数があったらベクレル数が大きいのはどちらでしょうか。

1)一概にはいえない(比較する放射性物質によって異なる)
2)同じ
3)半減期の短い放射性物質
4)半減期の長い放射性物質


解答と解説


3)の「半減期の短い放射性物質」が正しい。

ベクレル数が大きいとはすなわち放射能が強いということです。

半減期の短い放射性物質の方が、短い時間にたくさんの崩壊が起きるので、ベクレル数(時間当りの崩壊数)は大きくなります。避難しているうちになくなってしまうのを期待するのなら半減期は短い方が吉。長半減期の放射性物質は同じ量の放射線を時間をかけてだらだらと出すわけです。

もちろん半減期の長い放射性物質であっても量が沢山あれば、少量の半減期の短いものより強い放射能を持ちます。この場合の〈量〉とは原子数であり、重量ではありません。たとえばトリチウムはセシウム134よりも半減期は長いものの、とても軽い(約1/40)ので、同じ重量では(原子数が多くなるために)強い放射能を示します(出す放射線の種類が違うためベクレルは大きいけれど、シーベルトになると話は別なことに注意)

ちなみに放射能を使った分析(検出)は、化学的な方法よりも感度が高いので微量分析に用いられます。

出題意図


郡山市の佐藤順一さんが「半減期の長い方が恐いというのは正しくない」といっていた所以。いろいろ批判はあるようだが、「原子数が同じ」という仮定のもとでは正しいし、闇雲に「プルトニウムは半減期2万年!」と恐れている人を落ち着かせるには良い説明。批判している人はそれを理解しているのか。

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