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2013/11/07

錬金術が廃れた訳は


古代から中世にかけて西アジアやヨーロッパでは、鉛のようなありふれた金属から黄金を作ろうとする努力が続けられました(錬金術)。それは化学の発展に寄与しましたが、現在では錬金術は無駄な努力であると結論づけられています。その理由としてもっとも適当なのはどれでしょうか?

1)鉛を金に変えることは絶対にできないと証明されたため
2)加速器を使えば不可能ではないものの、とても高くつくので実用的ではないから
3)実は成功しているのだが、隠蔽されている
4)南アフリカで豊富な金鉱山が発見されて金価格が下がったため

解答と解説


2)の「加速器を使えば不可能ではないものの、とても高くつくので実用的ではないから」が正しい。

錬金術の時代は鉛も金も複数の元素の組み合わせでできていると考えられたので、その組み合わせを変えれば鉛から金が作れると目論んだわけです。しかし、鉛も金もそれ自体が元素であることが分かりました。

加速器を使えば原子の合成(元素の転換)は可能ですが、目に見える量の金を作るには目の玉が飛び出るほどの費用がかかります。元素から別の元素を作るには原子核を割ったり、原子核同士をくっつけること(核反応)が必要で、化学反応で金を作ること(ある元素を別の元素に変えること)はできません。

出題意図


EMとかナノ純銀で放射性物質をなくすことはできないことを理解する。

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コメント

加速器を使っても鉛から金を作るのは難しい(金の方が原子番号が少し小さいので、原子核に足してはダメだし、割っても小さくなりすぎ)ので、問題文に工夫が必要。

投稿: 細川啓 | 2013/11/17 20:42

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