下痢を起こす被曝線量
全身に強い放射線を浴びると急性放射線障害が起きます。下痢(血便)が起きる被曝量はどのくらいでしょうか(短時間に浴びた場合)。
1)50ミリシーベルト
2)500ミリシーベルト
3)5000ミリシーベルト
4)50,000ミリシーベルト
解答と解説
3)の5000ミリシーベルトが正しい。
1)× おそらくなにも起きない
2)× 被曝症状は現れるけれど、少なくとも消化管障害は起きない
3)○ 5シーベルトで消化管障害が発生し、重症の場合は20日以内に死亡する(腸死)
4)× 50シーベルトを全身に被曝した場合、ほぼ即死する(中枢神経死)
広島や長崎での被爆被害の中途半端な知識からか「放射能で鼻血が下痢が」という噂が広まりましたが、放射線量の概念がすっぽりと抜け落ちているように感じます。またそのような急性症状が現れた場合、治療を受けなければ短期間で死亡することも知られていないようです。放射線障害をなめてはいけません。
出題意図
放射線障害の定量的な把握。
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