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2013/04/26

遅ればせながらの放射線測定

周回遅れの感は否めないけれど、放射線測定機を借りて測定をしてみた。以前は1泊2日の貸し出しで、予約待ちの状態と聞いていたが、現在は7日間に延びたのに、15台ある貸出機は10台以上が待機状態。ウェブで手順を確認してから役所へ電話。窓口まで来れば即日貸し出すというので、すぐに行ってきた。

貸出機は堀場製作所の環境放射線モニタ PA-1000 Radi。ガンマ線測定に特化しているのでベータ線を測って大騒ぎする心配はないのだが、微量のセシウムを見たい場合にはちょっと力不足か?

窓口で簡単な説明を受けて受領。貸し出し許可書の裏面には「他人の所有地等で許可無く測定しないこと」などの注意書き。そりゃそうだ。開放されている土地でも、管理権者の意思に反する行為であれば立件されかねないし、過去にはこんな騒動(他人の土地に侵入して放射線測定をし、写真をネットにアップしたことに抗議を受けたのに、開き直ったところで炎上)

さて、結果であるが、結論からすると、予想は見事に外れて、どこもバックグラウンド値(役所が測定して公表している空間線量値0.04~0.07μSv/h)の範囲に収まってしまった。それでも雨樋につけた雨水貯留タンクへの採水分岐やタンク底部付近が0.06μSv/hと室内(0.041μSv/h)よりやや高めだったのは放射性Csの影響か。

ちなみに役所が公表しているマニュアルでは、電源を入れてから約1分間、装置が安定するのを待ち、「測定したい場所に1cm程度まで近づけて、60秒以上待ってから表示される値を読み取」るというものだった(過去60秒間の移動平均を表示するため)が、屋内ではデジカメの30秒インターバル撮影で記録してみた。

すると一連の測定でも変動幅が0.01くらいある。雨の日は窓際のほうが心持ち高く出る(大気中に自然に生成した放射性ビスマスの降下で0.02くらいは上がるらしい)。同じ場所でも雨天の日のほうが高い...時もあったがそうでない場所もあって、はっきりしたことは言えない。

屋外では、2分も3分もカメラを構えていられないとインターバル撮影をやめたけれど、結局「ダルマさんが転んだ」状態だったので、正確な間隔で撮れるインターバル撮影のほうが賢明だった(測定機にも時計機能が付いていると便利だと思った)

今回の測定のハイライトは、高圧洗浄機を使った雨樋の洗浄前後での線量変化であるが、0.059→0.051とかなり微妙。いずれにしても問題になる線量ではないから良いのだが。

ところで借り出すときに、石岡であった事例をあげて、校正について質問したけれど、役所はその手の危機感はお持ちでなかった。動作確認の時に普段と違う値が出れば分かるという説明に安心して借りてきたが、返却時に様子を見ていたら、電源が入ることくらいしか確認していなかったような(少なくとも2分間は見ている必要があるのだが、そこまではしていなかった)。故意に設定をいじる人はそうそうはいないと思いたいが、カバーや本体を汚染させてしまったり衝撃を与えてしまったりは悪意がなくても起こりがち。本当は1年おきに校正が必要なのだ。とはいえ費用もかかることだし、1年間不正確な測定機を貸し出すことにもなりかねないので、せめて定期的に15台並べて値をチェックしてもらいたいな、と思った次第。というわけでウェブから意見を送っておいた。

測定機は毎年校正が必要と聞きますが、費用もかかりますし、ずれた値を示す機械を貸し出してしまう心配もあります。もう実施済みかもしれませんが、定期的(月1回)に全台で一斉に測定して、値のずれを確認していただければと思います。

それと、標準線源があると、バックグラウンドを測定して鳴るアラームにビクビクしないで済む。チェルノブイリ事故で汚染されたノルウェーでは、トナカイの胃の内容物を密封した標準線源が利用されているという。

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