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2013/04/19

残念! クラゲドリーム債

館内のレストランで「クラゲラーメン」を出すなど、特異な展示をしてきた山形県鶴岡市立加茂水族館(わーお、ドメイン名もkamo-kurageだ!)を2014年にリニューアルオープンするために、鶴岡市が市債を公募した。その名も加茂水族館クラゲドリーム債

新聞記事でそれを知り、支店が一番近いきらやか銀行に電話をしてみたところ、「関心が高く、先着順のために割り当ての少ない当行での申し込みはお薦めできない」という意外なお返事。そこで割り当てがもっとも多いという荘内銀行で購入すべく、口座を開いたのが3月。最近はマネーロンダリングを防ぐとかで、口座一つ開くのにも色々うるさいが、目的を告げると好意的に質問に答えてくれた。購入代金は現金よりも預金の方が処理が早いとのこと(現金持参の場合、いったん口座に預けることになる)。そんなこともあろうかと持参した購入資金を預金し、準備万端とほくそ笑みながら帰還。

唯一の心配は受付開始日までに就職が決まってしまい出勤日になってしまうことだったが、幸か不幸か音沙汰がなくメールを送ってもナシのつぶて、電話をしても出ない一社を除いてすべてリジェクト。

受付開始の18日。一番乗りを目指して久しぶりの満員電車に揺られて日本橋室町に赴いた。開店前に行っても仕方あるまいと思いながら支店のあるビルに入り、エレベーターの前に行くと人がいる! 胸騒ぎを覚えながらエレベーターに乗り込むと、支店のある階のボタンが既に点灯! この人もそうなのか。エレベーターが止まる。位置的に先に降りることも可能であったが、ぐっとこらえて順番を譲る。エレベーターホールに出てみるとなんと人が並んでいる。「これはきっと北都銀行の...」と思おうとしたが、そんなのは自己欺瞞。開店前からクラゲドリーム債を買おうという人が並んでおり、整理券が配られている。私は16番。もし抜け駆け的にエレベーターを先に降り、整理券15を受け取っていたら、開店を待つ間は針の筵であったろう。人間、常に公正に振舞わないといけない。

見れば入り口に貼り紙が。

「開店までお待ちください」と「整理券を配っています」の2枚の貼り紙

やがて9時。整理券の順番に受付が始まる。どうやら窓口ではなく応接室を使うようだ。初めて来て、口座をこれから開く人もいるのかな... 行列は少しずつ進み、ホールにはイスも運び込まれて全員が座れるようになった。行員が申し訳なさそうに山形県の観光パンフレットの入った袋を配る。往復の電車の中で読もうと思って持ってきたビッグイシューを読みながら待つ。

9時15分。「申し訳ありません。クラゲドリーム債は売り切れました」 なんと。東京支店で購入できたのはわずかに3名。そのうちの一人の女性は、それを知って頻りに「ごめんなさい」と頭を下げるが、皆さんにこやかに「良かったね」。

取材のテレビクルーまで来ており、購入できた人はインタビューを受けることに。

呆然の体で一階まで降りるが、来年に予定されている次回発行分(今回の倍、6億円)を購入するにせよ、普通預金で放っておくのはもったいないと気づいて支店まで戻って定期預金に預け替えた。その手続き中にも、何も知らずにやって来てクラゲドリーム債を申し込もうとする方が。

結局、1年間「スポーツ応援定期」で預けることにした。J2のモンテディオ山形がJ1リーグへ昇格した場合、またはプレーオフ進出した場合は特別金利になるという。こう聞けば、それまでサッカーに興味がなかった人も順位を気にし、J1昇格の暁には一緒に喜んでくれるだろう。うまい仕組みだ(過去にはイチロー預金なんてものもあった)。ちなみに荘内銀行サイトの説明ページにはタイポがあったけれど、19日に電話をしたところ晩には修正されていた。

あまりにもあっさりと売り切れてしまったので、「他行では買えるかも」と考えた人もいるようだが、午後には早々と完売しましたと鶴岡市財政局が宣言していた。報道によれば20分で完売したとも。さっさと諦めて良かった。

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