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2012/11/30

彫塑「砲丸」の帰還

前のエントリーで、朝倉彫塑館の屋上にある彫塑「砲丸」は、建物が工事中にもかかわらず外から見えるようになっていることを紹介したが、調べてみるとこの秋まで撤去されていたことが分かった。

彫塑の名前を調べるために「朝倉彫塑館 屋上」で検索し、どうやらそれは「砲丸」らしいと分かったところで「朝倉文夫 砲丸」で検索しなおすと「工事進捗状況 平成24年7月から平成24年10月 - 台東区役所」というページが2番目に現れる。ところがこのページを見ようとすると、「■ページが見つかりません」となる。「平成22年12月6日にリニューアルしました。アドレス(URL)が変更されている場合があります。」とあるので、台東区のトップページへ戻りサイト内検索で「朝倉彫塑館」を探すと、またもや「■ページが見つかりません」となる。おかしいなと思いつつトップページの「文化・観光情報」から探そうとするが、分け入っても分け入っても...見つからない(後で逆引きしたところ「台東区立の文化施設・アートギャラリー」→「主な文化施設」→「朝倉彫塑館(休館中)」→「朝倉彫塑館ホームページ」と判明)

そういえば、朝倉彫塑館のホームページに「保存修復工事の状況について」という項目があったな、と思い出し、覗いてみるとありました「工事進捗状況 平成24年7月から平成24年10月」。「朝倉文夫氏が暮らしていた当時のように豚面の彫塑から上水を出すことができるかどうか」「損傷を防ぐために布でしっかりと包み、 重量400kgの「砲丸」をタワークレーンで吊り上げて屋上まで運びました。」というスニペットにあった文章もちゃんとある。(2つのURIを比較したところ、googleの検索結果が
http://www.city.taito.lg.jp/index/bunka_kanko/bunkashisetsu/
asakurachosokan_koji/asakura2012_7-10.htmlなのに対して実際のページは
http://www.city.taito.lg.jp/index/bunka_kanko/bunkashisetsu/
oshirase/asakurachosokan_koji/asakura2012_7-10.htmlで、10月以降にディレクトリ構造を変更したことが原因と分かる。)

彫塑「砲丸」をアトリエ棟屋上に戻す様子の組み写真

やっと本題。そこの記述によれば10月のはじめにアトリエ棟屋上に戻す作業が行われたとのこと。重量400kgということはブロンズか。クレーンで釣り上げた様子がまるで空を飛んでいるよう(3枚目の写真)。布の白と雲の白をうまくずらし、青空に浮く青銅色を際立たせて撮るとは見事。設置後の写真は、工事が終わり「足場が解体されてしまうと、この角度から彫塑を眺めることは出来なくなってしまうので、非常に貴重な写真です。」とのこと。

サイトリニューアルの際に埋もれてしまわないことを祈る。

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2012/11/29

朝倉彫塑館は改修中

母方の菩提寺が谷中にある。先日、少し早い祖母の三回忌を済ませてきた。

工事幕で覆われた朝倉彫塑館

日暮里から寺に向かう途中には朝倉彫塑館がある。何度も前を通っているのに入ったことはない。そして現在は耐震補強と保存修復工事のため休館中。再開予定は2013年の春らしい。

「砲丸」像のところは幕がなく、彫刻が道から見えるようになっている。

建物は工事幕で覆われているが、有名な「砲丸」は見られるようになっていた。(このエントリーを書くために調べるまで「砲丸」というタイトルとは知らなかった。親には「屋上から覗いている人がいるよ」と教えられ、そのころ読んでいた江戸川乱歩の怪人二十面相物と混同して、不気味な洋館というイメージが固着していた。)

春になったら訪れてみたい。

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2012/11/25

我孫子駅、弥生軒の唐揚そば

我孫子駅の駅そば店が大きな空揚げを載せた蕎麦/うどんを出すという話を知ったのは、おそらく「タモリ倶楽部」で選択乗車(大回り乗車)を取り上げたとき。


選択乗車とはJRの運賃計算の特例大都市近郊区間内のみを普通乗車券で利用する場合、重複しない限り乗車経路は自由に選べる)を利用した乗車方法。たとえば上野駅から御徒町駅へ行くのに、130円切符を購入し山手線で内回り(新宿・品川を経由)に乗車しても構わない。俗称は〈大回り乗車〉。同じ駅を二度通ることはできないので一筆書きと呼ぶのは不適切。

その時は「ふーん」と思って見ていたのだが、先日それが急に気になり、路線図を確認したところ130円で行って帰ってこられることを確認。なんとなく1日がかりの大大回りをしなければいけないように思っていたが、ミニマムでも構わないのだ。

というわけで、思い立ったが吉日とばかり25日に決行。快晴に恵まれ、上機嫌で常磐線(地下鉄千代田線)に乗ったところで「乃木坂駅で人身事故」というアナウンス。「どうせ帰りは常磐線を使わないし」と聞き流したが、「ニンシンジコ」と聞こえる自分の耳にやや不安を覚える。

我孫子駅ホームにて。成田行は11:46発との電光表示。

我孫子は遠い、というイメージがあったけれど、意外に早く、11時前に着いてしまった。ホームは3本あるのだが、降り立ったホームの売店はシャッターが閉じていた。店の場所を確認してこなかった迂闊さを責めながら探すと、3,4番線のホームに開いている弥生軒5号店を発見。ところが時刻表を確認していなかったので、乗り換える予定の成田線は電車が発車間際。これは「この時間帯でも30分に1本は出ていたはず」と見送ることに(ここで食べずに乗っては何をしに来たのか分からなくなる)。

丼を覆う鳥空揚げ

蕎麦にするか饂飩にするかは道中も迷ったものの蕎麦を選択。唐揚は1個入り(360円)と2個入り(480円)が選べるので1個を選択。丼を受け取るとなるほど大きい。味もまずまずであった。

食べ終わるのには5分とかからず、後は電車を待つばかり。11:16に上野発成田行へ乗れば良いのだが... しばらくして催してきた。そこで階段を登ってトイレに行くとかなり混んでいる。時計と睨めっこをしながら待っていると、どうも用を済ませていては間に合いそうもない。そこでいったんホームに戻る。しかし待っているうちに成田までの42分間が危険に思えてきた。この感じでは電車にトイレはないかもしれない。脂汗を流しながら車内で足踏みをすることになるのは御免だ。というわけで再び橋上のトイレへ。余裕の表情で戻ってきたときにはホームは無人になっていた。

成田駅1番線にはだれもいない

鹿島神宮行きはボックスシート

30分ほど待ち、次の電車に乗って成田へ。ああ、ロングシートか。成田駅の1番線はなぜか人っ子一人いない。先年、銚子へ行った時も旅情のないロングシート電車で興ざめだったが、向かいに止まる鹿島神宮行き電車は、モダンなステンレス車体にもかかわらずボックスシート。これは期待できるかも、と思っていたとこへ来た電車もボックスシート。かなり混んでいたが幸い座ることができた。長閑な田園風景の中を千葉へ。そして総武線で都内へ。

学生時代は常磐線沿線に住んでいたし、前世紀末に勤めていた会社は千葉に分所があって頻繁に通ったこともあり、この日はちょっとした感傷旅行にもなった。

出発した駅の隣駅で改札を出ようとしたところ、何故か自動改札から乗車券が出てきた。そのままにしたら次の人が困るので抜き取って出札。切符の写真を撮り忘れていたので丁度良い。家に帰ってからスキャンした。

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2012/11/13

脳の容積1626ml

サイエンスアゴラ2012ではスタンプラリーが行われていることもあり、いくつかの展示を見て回った。

スタンプを押すだけで踵を返すのは見栄が許さなかったので、日本科学未来館7階ではまず会議室1に入った。そこで日本人類学会教育普及委員会・東京都生物教育研究会の出展者に捕まった。「あなたの脳の大きさを測りませんか」

実際には頭長(L)・頭幅(B)・頭耳高(H)を測って脳の大きさを推定するというもの。脳だから体積だと思うのだが、展示では一貫して容積としていた(現場で気づけば質問できたのに)。

ほそかわさんの脳容積は1626ミリリットル

大きなノギスを当てられ、得られた値はそれぞれ19.6cm、16.3cm、14.1cmで1626mlとのこと。

ちなみにヒトの脳の大きさと個人の知能との間に関連はないと説明されていた。渡された資料にも、アナトール・フランス(作家)の約1000mlからツルゲーネフ(作家)の約2000mlまでの範囲が示されている。wikipediaでフランスの項目を見ると、わざわざ「80歳という年齢を考慮する必要もあるが、死後にその脳の重量が1019gしかない(平均的な白人男性の脳は約1500g)ことが判明し、脳のサイズと知的能力は殆ど関連が無いことの証左となった。」と書かれている(ツルゲーネフの項目には特に記述はない)。

というわけで、脳の容積測定は余興というか、〈つかみ〉であり、本題は(脳を中心とした)人類の進化。こういう分野は昔の知識がどんどん陳腐化しているので、説明員に単刀直入に「この数年の新しい知見は何?」と聞いてみた。するとサルとは異なる人類の化石は700万年前にまで遡る、と。ほら、ヒトとサル(チンパンジー)の分岐は500万年前で、それは分子時計で証明されているという私の知識と衝突する。で、聞いてみると分子時計の計算はやり直されている、と。たしかにDNA塩基配列の違い具合から直接に年代が出るわけではなく、化石による年代推定の組み合わせで分子時計を組み立てているのであるから、新しい化石の発見で修正を受けるのは分子時計の方。(この辺の知識からしてすでに聞きかじりなので深追いは避けよう。)

ちなみに帰ってから調べると、wikipediaではまだ500万年説しか載っていないが、霊長類研究所・質疑応答コーナーでは「現在の我々ヒ トの系統がこいういったホミノイド類から分かれ始めたのは約700万年前とされています」と書かれていた。また日本語バイオポータルJabionの2007年の記事「配列解析か化石か-ヒトとチンパンジーの祖先をめぐって-」は、化石が示す700万年前と分子時計の410万±40万年前という矛盾する結果を併記し、「色々な結果がこれからも出てくるかもしれません。いずれにしてもヒトとチンパンジーの 祖先論争は人類学に進化学、集団遺伝学、ゲノム学、バイオインフォマティクスと、すごいことになってきたようです。」と結ばれている。

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2012/11/12

元素検定2012

塀に穴があいていれば覗きたくなる。検定があれば受けてみたくなる。ましてそれが無料ならば。

という訳で、元素検定2級を受けてみた。

同好会が主催するテストで、別に何の権威もない、純粋な遊び心(関連商品も出しているので純粋と言い切るには若干のためらいも覚えるが)による検定。

1級(元素マニアレベル)から3級(中学生~一般教養レベル)までのランクがあり、1級は2級合格者でないと受検できないというわけで、2級(理系高校生レベル)を選択した。この検定はサイエンスアゴラ2012の催しの一環で、ガイドには「子ども向け」と明示されていたのでややショック。しかし、会場で出会ったサイエンスカフェ水戸の人(4月の講演会で司会を務めていただいた)からセッションに誘われ「その時間は元素検定で」と断ると「あなたもですか!」と嘆かれたので、たぶん大人も来るだろうと気を取り直す。

実際、会場に来てみると子供連れがほとんどとは言え大人もいるので安堵。しかし、3人いるという1級受検者(=2級合格者)のうち1人が隣席の小学生と知って再び動揺。

なにせこちとらの元素の知識といえば、中学・高校で習ったことと、後は『元素とは何か』くらいで、当然周期表は103番で止まっている。こんな浦島太郎状態のぶっつけ本番で大丈夫だろうか。

いざ30分間の検定が始まってみると、前半こそ鼻歌気分で解けたものの、後半は悪戦苦闘。時計なしという大胆な受検態度を悔やみながら解くことになった。だから103番より後は知らないってー(泣 特別展「元素のふしぎ」でちゃんと――「用途はない」を喜ぶだけでなく――見てくれば良かった。)

88点 2級合格 おめでとうございます!

2級と3級はマークシート式のため、即日結果が知らされる。6問を間違えたものの合格で面目を施せたかな。直前に理研仁科加速器センターの出展(ちなみに大きな核図表と手提げバッグを頂戴しました)原子核の地図「核図表」を作ろう!で丁寧な説明――なにしろ立体核図表の前で説明しているうちに「こちらから見た方が分かりやすい」と裏手に案内してくれる――を聞いていたので解けた問題もあり、実に薄氷。

問題は持ち帰りできたけれど不許複製と明示されているので、間違えた問題の概要だけ列記しておくと(著作権が保護するのは表現であって内容ではない)
・ヒトの必須微量元素
・イオン化した原子のサイズ
・金属の耐酸性
・宝石に色をつける元素
・名前の付いている最も原子番号の大きな元素
・現在の元素記号の考案者

こうして見ると物性に偏ること無く出題されていることが分る。(「一家に1枚周期表」からも出題されていたので鼻白んだが、これが文部科学省が発行したものとは知らず、邪推したことをお詫びします。)

出題への疑問


なお、疑問のある出題もあった。問31は「もっとも陽イオンになりやすい原子は、次のうちどれでしょう?」と聞いている。この質問では「全元素のうちでもっとも陽イオンになりやすいもの」と受け取れるが、選択肢の中にそれはない。「次の中で」は先に来なければおかしいし、そうでなければ「該当なし」が必要。実際、問32では「次の金属元素の中でもっとも多く人体に含まれるものは」と聞いているし、問18や問25では該当なしという選択肢も存在している(「そんな元素はない」「そのような元素はない」の混在は気になる)

また「もっとも多い」も、この手の問題では注意が必要。重量を聞いているのか原子数を聞いているのか分からない。たとえば「人体を構成する元素で一番多いのは」はどうであろうか。原子数から言えば水素だが、重量では酸素になってしまう。

それと、終了後に1級の問題を見せてもらったところ、問題例に載っていたのと同じに思える出題があった。勘違いかもしれないが、気になる。

そうはいっても、こういう楽しいイベントを無償で公開してくれるのは嬉しいこと。中高生の姿(サイエンスアゴラ2012全体では目立ったのに)が少ないようにも感じたので、掘り起こしてもらいたい。

1級受検? さて、どうしましょうか。

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2012/11/01

吾輩が工事をした。ぺたっ

さるお宅でガス管の交換工事があった。本管とメーターの間をつなぐ亜鉛メッキの鋼管(白ガス管)をポリエチレン製のものに取り替えたらしい。メーターにはガス漏れ検知機能があるが、その手前で漏れると打つ手が無い(工事のためにはエリアごとガス供給停止?)ということで、大々的に交換を進めている(東京ガスサイトによれば白ガス管は20年が交換の目安と)。

ある意味で事業者都合の工事ではあるが、ガス管は個人資産ということで工事代金は利用者負担らしい。

エントランスのコンクリートをひっぺがして掘り起こし、管を交換して穴を埋め、コンクリートを打ち直す。文字で書くと簡単だが、1日がかりの工事。

ネコの足跡

昨日見たら、コンクリートが固まりきる前にネコが上を通ったらしい。まるで施工者サインのよう(左の赤いマークには「ガス」と書いてある)。2つあるのは施工者と監督?

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