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2012/02/20

カーソル事件(用語解説)

後に『知の欺瞞』にまとめられた、ソーカルによる醜聞暴露ではない

2012年1月に東京で降雪が見られた際、雨や雪で空中の天然放射能が集められて空間線量が上昇するありふれた出来事を「大変! 放射能が高くなってる!!」と懲りもせずに騒いだ人達がいた。

その際、「振り切れるほどのピークがありますよね?」と示されたのが、カーソル(グラフ上の位置を特定するための補助線のようなもの)であったという笑い話。

顛末はtogetter上にまとめられている。

それだけならば、「ああ、勘違いでした。f(^^; 」で済む話なのだが、勘違いの主は一向に反省することなく、線量が高くなったのはビスマスのせいと言うがそのビスマスは原発由来ではないのかとか訳の分からないことを言い続けたため、とうとうカーソルさんという渾名を奉られてしまった。

その壊れっぷりは次のツイート(内容自体は他人のウェブからの引用だが自分のオリジナルのように振舞っている)にもよく現れている。

”ミリ” という単位は毒劇物法の "毒物" の概念規定とされています。  投与した動物の半数が24時間以内に死ぬか、あるいは48時間以内に半数が死ねば毒物としての扱いとなってます。この単位が ”ミリ” です。毒性が発揮される単位として ”ミリ” が使われるのです。

この人はミリメートルとかミリバール(今はヘクトパスカルを使うけれど)とか聞いたことがないのだろうか。それにSI接頭辞を単位だなんて...もっともkgやkmを〈キロ〉ということがあるから、ミリを重さの単位と思い込んでいても囃し立てるのは傲慢か。

ちなみに上記の毒物の定義は誤り。いい加減な人というのは底なしにいい加減なのだろうかとため息が出てくる。

この一連の騒ぎの一部または全部をさしてカーソル事件と呼ぶ。しかし、この分では第二次カーソル事件、第三次カーソル事件...と続きそうである。



こちらは「ソーカル事件」について知りたい人向け。
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