ちょっと変わった?適職診断
いくつかの質問に答えると「あなたに合った仕事はこれ」と表示されるという、これ自体はありふれたものなのだが...
全体はアニメーション仕立てで、受診者は基地内を進みながら隊員からの説明を聞いたうえで質問に答えていく。
初めは「幕僚監部Stage」で4つの3択質問を受ける。その後、陸海空の各自衛隊Stageに進むのだが、この振り分けが回答に応じているのか、それともランダムなのかは分からない(複数回試してみると、この幕僚監部Stageの質問自体が毎回変わるので、同じ回答をして結果が変わるかを確かめるのが難しい)。
次に4つの質問(計8問)に答えると「こんな職種で活躍できそう!」とその自衛隊での職種を3つ示してくれる(他に「こんな職種もおすすめです」と他の自衛隊の職種も2つ示される)。ちなみに職種は陸上自衛隊と海上自衛隊が各16、航空自衛隊が15ある。
面白いのは、回答に対して毎回コメントが返ってくること。しかも試した限りすべて肯定的なコメントであった。たとえば自分は誉められて育つタイプだ(=厳しい訓練は向いてない)と答えても「自衛隊はミッションが明確だから達成感もあるし、評価もされる」から向いているよ、と。(応募者を逃さないための苦肉の策ともいえるが、ミッションが不明確な日本の民間会社への皮肉に聞こえなくもない。いや、自衛隊自身への反語的批判か?)
もっともただおだてるだけではない。
「電子機器の高度な知識を求められる職種もあるが、経験豊富な教官や先輩が丁寧に教えてくれるので、仕事は必ず覚えられるはずだよ。」という説明に対して、「自分にもできそうだ」と回答すると、なんと「ははは、素直に信じる姿勢はいいな。」と返ってくる。背中に冷たいものが流れたぞ(ちなみに「安心できない。相当勉強が必要だろう」と回答すると「ははは、用心深いな。」とくる...続けて「己を過信しないのは良いことだ。でも本当にちゃんと教えてくれるよ?」...なんで最後に疑問符をつけるw)。
また分析的に、こういう性格、こういう仕事が向いていそうというコメントもあるが、決して断定はしない。最後の職種提示にしても「活躍できそう」。性格分析に続けて「仕事となると、また変わってくるかもしれないね。」も何回か目にした。
診断メーカーのような電子ルーレットではなく、人事評価の蓄積とその分析の反映のように思えた。
え? 私が活躍できそうな職種はって? 分析的にいろいろな回答をしたので最後に真面目にやり直したところ、「もっとも輝けるのは」陸上自衛隊、そして警務課、情報科、会計科、武器科で活躍できそうですとの診断。海上自衛隊なら艦船整備か航空機整備、航空自衛隊なら輸送、無線レーダー整備。...なんか一貫性が見られない。
ちなみに「あなたはこんな人」は「あまり気持ちが表に出ないほうなので、ときには態度や発言が誤解されることもあるかもしれません。」 うっ!
もっともこの手のものはバーナム効果もあるから要注意。ま、嘘も方便ではあるわけだが。
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