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2011/06/16

ガイガーカウンターミーティング0611 に行ってきた(続)

前回のエントリーは愚痴モード全開になってしまったので、反省しつつミーティングの紹介と感想。

まず全容はUStreamで見ることができる。

また関連ツイートはTogetterにまとめられている。ただし余計なツイートを多く含み大変冗長。

それから第三部で絶賛されていたのが野尻さんのブログ「東北紀行(1) ガイガーカウンターを持って福島へ」。

(2011/7/14 補足) 参加した人が分かりやすく漫画で紹介している。

おかざき真里「お母さんのためのGCM講座体験談」

「ガイガーカウンターミーティング」レポ


私なりに要点を纏めると以下の通り。

  • 放射線は、測定機のボタンを押せばそれで測れるわけではない

  • 測定機にはそれぞれ目的があって作られている(目的外に使用した値は信頼できない)

  • 微小線量を測るには不向きな測定機がある(実際より高い値を表示する→東京のように線量値の低いところで高めに出て心配のもと)

  • 東京電力の人間も放射線分析が分かっていない(38Cl騒動のお粗末:装置が表示する数字を右から左に発表)

  • Svを出すには放射線の種類が特定されている必要がある(γ線を前提に計算)

  • 1回測って数値に一喜一憂すべきではない(何度も測っていると〈読み〉が可能になる)


...いやいやいや、「だから素人が手を出すもんじゃない」は結論から除外。今回は素人でも紛いなりにも意味のある測定ができるようにするためのミーティング。(素人とは放射線測定の素人の意味。理学博士でも医学博士でも、その意味の素人はゴロゴロしている。)

正しく測るために


個人的な見解も交えて纏めると以下のようになる。

  • 取扱説明書をよく読み、そこに書かれている通りに使用する
    • 本マニュアルが外国語で、日本語の説明は紙1枚のような物は要注意

    • どこが検知部かを理解する

  • 測り方はいつも同じにする(自分で手順書を作ると良い)
    • 測定機の向きによって値がどう変わるかなど機械の特性を把握する

  • 放射線が少ないと分かっているところでどのような値を示すか確認しておく
    • 厚いコンクリート壁で囲まれた場所や地下は少ないと考えられる

  • 値は測定を始めてから時間を置いて読み取る(待ち時間は取説に書いてある筈だが、見つからない場合は数値が安定するまで待つ)

  • 複数回測って平均値を求める

  • 日を置いて測り直す(一喜一憂しない)
  • モードの切り換えスイッチが分からないものは、検知部をアルミ板(厚さ2mm程度)で覆って、値が変化するかをみる(変化しなければγ線測定モードなのでシーベルト換算して構わない)
  • 日時と測定場所や天候も併せて記録する
  • 測定値を折れ線グラフにまとめてみる
  • 公式発表や他の人の測定値と比べてみる

まぁ、ここで畳水練をしても意味ないわけだが(私自身も線量計は持っていない)。

それにしても野尻(猫)さん、使う言葉が一般向きじゃないし、β線とγ線をなんども言い間違えるのは、お疲れとはいえ困ったもの。しかしながら測定機を指して「この子」と呼ぶのは微笑ましい(?)

あと野尻(猫)さんの発言にしばしば出てくる「けっく」「けーいーけー」とはKEKすなわち高エネルギー加速器研究機構のこと。今回こちらから精密測定済みの線源が提供されたことで参加者の線量計を較正することができた。

また東京大学からは大量(300kg)の鉛ブロックが提供されたことで、環境放射線を遮断した状態を実現できた。(銀行で両替すると10円銅貨を塊でもらえるから代用になるかも。10万円で45kgと地金で買うより3倍ほど高いが、用が済んだらまた両替できるのが利点。もっとも最近は両替手数料を取られるのか...)

提案


前のエントリーにも書いたけれど、自分で線量計を持って計測するというのは、実は良い教育法かもしれない。他人の測定値と突き合わせれば
、そうひどい間違いもしないだろう。

前回は不満ばかり書いてしまったが、専門家の指導を受けられた今回の試みは非常に有意義であり、主催した八谷和彦さんの労を讃えたい。

次回はちゃんと測った場合と自己流で測った場合の値の違いを実感できるようブラインドでコンテスト(競技会)にしたらどうだろうか。規制を受けるほどではないけれどホットである(放射能がある)ことが分かっている茶葉とか汚泥焼却灰も持ち込んで(これらを市中で入手できる線量計で測っても何も出ないことを実感してもらう)。

それから模範的測定を実演してもらい、最後にもう一度(大きくズレてしまった人を中心に)測定して太鼓判を押してもらう。そうすれば地域・家庭に帰っても安心して測定できる。

またこの手の講習会の需要を考えれば、講師養成も真面目に考えるべきだろう。

印刷して配布できるレジュメの準備は必須。

はは、また要望という名の苦言がポロポロと。

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