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2011/03/07

書籍の自動販売機

久しぶりに某私鉄のT駅に降り立ったところ、珍しいものを見かけた。書籍の自動販売機と言ったら、前面がハーフミラーで、夜にならないと中身が分からないもの、と思っていたが、これは昼間から堂々と売れるもの(ちなみに撮影は17:40ころだが、見ての通り十分に明るい)。

15種類の文庫本を展示するホームの自動販売機。小説、レシピ、雑学など。


もっとも調べてみると、すでに2007年から始まっていたものらしい。そういえば機械も新品という感じではなかった。

首都圏の駅のキオスクに文庫本の自動販売機が登場した。意外な組み合わせが、意外な人気を呼んでいるようだ。

「活字をめぐる風景としてとても新鮮。マニアックな品ぞろえにも興奮して、思わず写真まで撮ってしまいました」。作家の亀和田武さんは、実際にホームで見た時の驚きをこう語る。

文庫本自販機が池袋、恵比寿、田端、中野、西日暮里のJR5駅に登場したのは今春から。お金を投入して商品番号を押すと、本がドスン、と落ちてくる。

1台の機械に16点が並ぶ。たとえば京極夏彦『魍魎(もうりょう)の匣(はこ)』、安野モヨコ『美人画報』、水木しげる『総員玉砕せよ!』……。亀和田さんが言うように、確かに傾向がつかめないラインアップだ。

(asahi.com ひと・流行・話題 2007年12月19日)

面白いのは講談社のコメント。今まで思い込みで商機を逃していたんですね。


「文庫本ならではの新しいシステムなのかもしれない」と吉田部長は言う。「表紙だけで買うだろうか、本が落ちてくることに抵抗があるのでは、という心配は出版社の思いこみだったようです。クレームもない。言う相手がいないのかもしれませんが」

ドスンと落ちることに抵抗があるなら電子書籍は如何? コインを入れて携帯電話を近づけたら電子書籍が2秒でダウンロード、という機械なら本の補充も遠隔操作可能。電子マネーを使えば集金や防犯さえ省力化できる。

〈お任せダウンロード〉なら客が機械の前であれこれ迷う必要もない(購入履歴と照合して二度買い防止)。新聞なら月極1000円あるいは21回分1000円とか。

売り上げは上がるだろうけど、労働市場を浸食するかもしれない、というのが悩みの種。

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