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2010/01/03

遺言代執行委員会

昨年、自分よりも若い知人の訃報が舞い込んだ。若かったから反乱分子(がん細胞)も元気いっぱいで、あれよあれよという間に攻め落とされてしまったらしい。

暮には旧師の一人が結核で入院していたとの知らせが入った。標準的な治療に使う四剤のうち一つに対して耐性を獲得したいやな菌に冒されていたと言う。今は症状も消え、菌も検出されなくなって退院しているが、体内に潜む菌を叩くため服薬を継続している。

そろそろ先が見えて来たと覚悟は固めつつあったけれど、考えてみれば一寸先は闇。上記二人は病気だが、事故ならば午前中はピンピンしていたのが、午後には霊安室と言うことだってあり得る。火災や爆発に巻き込まれたら手間を省いて遺骨状態、場合によっては散骨まで済んでしまう。これらは本人の努力や精進だけでは避けきれない。

そう思い至ると、まず手をつけるのが遺言。だが、法的に有効な遺言は結構手続きが面倒くさい。一番確実な公正証書は手間も料金もかかる。自筆証書は全文を手書きしなければならない。

ただ、相続人が争わないならば、法的には不備があっても、意思表示をしておくだけで十分役に立つ。

とはいっても内容に矛盾があったり、法的に無効な内容を含んでいたりすると厄介。曖昧で解釈の余地がある表現も相続人を悩ませる。

そこで考えた。遺言代執行人を定めておいて指揮・調整に当たらせたらどうだろう、と。この奇妙な名称は大江健三郎の小説(たぶん「みずから我が涙をぬぐいたまう日」)に登場する。時代背景からして土地収用の強制代執行にかけたのであろう。「遺言執行者」が正式名称(民法1006条)。

代執行人(執行者)の指定だけなら自筆証書の作成も苦ではない。遺言状の証人と違って利害関係者(相続人)でも就職できる。外部の人なら精神的に混乱しているかもしれない遺族に代わって葬儀の指揮をとるよう頼むこともできるだろう。

それよりも心配はゴミのような蔵書。たいがいの物は国立国会図書館に行けば見られる筈だが、保存でなく活用を願うならば、手にとって読む人に譲りたい。ブックオフに持ち込もうとすれば大半が引き取り拒否確実。価値の分かる人の手に渡るようにするにはそれなりの知識と技術が必要だ。

あと公的な記録の少ないものの歴史的資料。なくなっても影響はないかもしれないが、捨てられていた木簡や襖の下張りが注目されるように、後世誰かの役に立つかもしれない。謙遜し過ぎかな。

それと、1018条の活用も考えている。

さて、人選に入るとするか。複数指定して委員会にすれば負担も軽かろう。

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