持つべきものは優秀で忠実な秘書
少し前になるが、映画「最高の人生の見つけ方」を観た。
いろいろな人がいろいろな感想を述べている訳であるが...私が注目したのはエドワードの秘書。
ビッグイシュー日本版(95号)での紹介では、エドワードは大富豪なのに入院しても見舞いに来るのは秘書だけ(の孤独な男)というニュアンスがあったと思う。ところがこの秘書、「余命半年と宣告されたらどうする?」「秘書に全財産を譲ると遺言します」なんてとぼけたことを言いながら、エドワードとカーターの旅行手はずを万端整える。疎遠になったエドワードの娘の住所もちゃんと把握している。それどころかカーターの死後には、その遺骨を(よくわからないがヒマラヤ級の)高山に持っていく。「荘厳な景色」を見せるために!
「棺桶リスト」(死ぬ前にしておきたいことの一覧)を埋めるにあたってはエドワードの財力がものを言ったのは言うまでもない。しかし、秘書トマスがいなければ完結することはなかっただろう。そしてエドワードの死後に、その指示などうっちゃってしまうこともできたのに、忠実に実行する。
持つべきものは優秀で忠実な秘書である。
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