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2009/05/16

「各区」はなんと読む?

先月から疑問に思っていたこと。

各区 (意味はそれぞれの区、たとえば東京都下なら荒川区、板橋区、大田区...)

なんと読むのが「正式」であろうか?

候補は2つ。

かくく
かっく

類語を見ると
 各国 「かっこく」としか読まない
 各人 「かっじん」とは読まない
 各村 「かっそん」とは読まない
 各省 「かっしょう」とは読まない
 各党 「かっとう」とは読まない(もう少し葛藤があっても罰は当たらないぞ>ノーテンキな政党人)
 各方面 「かっほうめん」とは読まない

2字目の読みがKで始まる場合は「っ」になるかと思ったが、そう簡単でもない。
 各県 「かくけん」が主?
 各局 「かっきょく」が主? でも「かくきょく」とも言いそうな。

口語と言うか話し言葉では「っ」の方が言いやすいから「各県」も事実上「かっけん」と発音しているにしても、文字にする場合は「かくけん」が妥当だろう。

各科、各課、各期、各機、各個、各戸...悩ましい例はまだある。

一部で不評ではあるが便利なIM判定法(日本語変換で出てきたら正しい、あるいは広く通用すると判断)を使うと各区は「かっく」有利となる。

とはいえ、IMがまだFEPと呼ばれていた頃、大衆受けを狙って「えっか」で液化と変換しますみたいなのを売りにした製品があった(記憶に間違いがなければその後買収されて、いまはIMEと名前を変えている)から当てにはならない。

何を悩んでいるかと言うと、各区に「かっく」とルビを振ってあるのを見たから。そもそもルビ自体が「むづかしい漢字をやたら使ったために、そこからわき出たボーフラ」(山本有三)的な面を持つのに、気取って使った言葉の読みが誤っていたら目も当てられない。粛々を「せいせい」、脆弱を「きじゃく」、既出を「がいしゅつ」、巣窟を「すくつ」...と読むようなもの。いや、別に各区は難しい言葉ではないけれど。

読みの難しい語にだけルビふるのなら(その語を使う必然性がある限り)合理的だ。「写しん」「せん動」「き業」といった交ぜ書きは正気の沙汰とは思えない。

しかし、さして必要があるとも思えない「各区」にわざわざルビをふる理由があるのだろうか? しかも意味理解のための振仮名だ。「かくく」とすべきではなかっただろうか。

別にポリシーがあって「かっく」と振った訳ではなく、ワープロを使って振仮名をつけた結果だろうとは思う。だが、その無定見さが別のところで恥をさらしているのを見ると、だから総ルビはやめなさいと言ったでしょうとぼやきたくなるのです。

(正確には、先にそのブッ飛びの恥ルビに気付き、ルビ総点検をして「各区」にも引っかかった次第。少なくとも恥ルビだけは増刷分で修正されていることを願う。本物の堤防がアリの穴から崩れることがないことは承知の上で。)

ま、提案通り簡単な言葉に書き換えて、なおかつ総ルビもありえるから、どのみち「かっく」は残ったかもしれない。その場合はこれほど気にはならなかっただろうな。

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コメント

厳格な人が見たら怒りだしそうな恥ルビは増刷時に訂正されたようです。

あと、Kで始まるのに「かく」と読む例としては「各家庭」があります。かっかてーとはいいませんね(変換もしない)。

投稿: 細川啓 | 2009/07/12 20:14

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