女性にだけ発症する遺伝病
いまは「遺伝子病」という方が良いのかな。
偶然、「40歳になった女性にのみ発症する病気のある家系」という話を見つけた。
40歳前後に好発する病気と言えばハンチントン病が思い浮かぶ。だが、これは女性限定ではない。
そもそも女性だけに発症する遺伝性の病気と言うのはあるのだろうか? ふつう伴性遺伝する病気としては血友病のように、X'を補うXを持つ女性(XX)は病気にならず、男性(XY)のみ発病するものが思いつく。
正常なXが不活性化されると発症するが、確率は1/2。
また家族性の卵巣がんとかなら女性にしか発症しないけれど。
と思っていたら伴性優性遺伝というものがあった。X'だけで発症する(優性)の遺伝病。男も発症するだろ、と思いきやX'Yは致死でした(産まれない)、というオチ。半数の確率でXYも生まれるので「女腹」にはならない。
これだろうか。(正常な女子も生まれるが、たとえば5人姉妹で3人発症すれば「あの家系の女は」と評判が立つだろう。)
余談になるが、遺伝学の基礎知識は想像以上に一般には知られていない。
| 固定リンク
« 思い込みの悲喜劇 | トップページ | 鍋、鍋... »
コメント