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2008/09/28

続・典型的なアナクロ

早くも辞めてしまいましたな。

単一民族と成田については早々に撤回し、抗議にもお詫びで対応していたが、日教組については面会もしなければ撤回もしないどころか「日教組をぶっ壊す」とか息巻く始末(ニュースで見た限りでは、地元、しかも自民党内での発言のはずなのに、拍手も歓声も起きていない...身内にも見限られたか)。

とにかく低レベルというか、事実関係からしていい加減。

空港反対闘争と戦後教育については、時間的に全く関係がないことは既に触れた通り。反対同盟の中でも老人行動隊の勇猛さは語り継がれているが、70年前後に老人ということは、どう考えても1910年より前に生まれている訳で、戦後教育の影響などある訳がない。まさか大正デモクラシーのせいにする? 「親の代から自由党支持」なんて同盟員もいたそうだ。そうそう、第一次強制代執行の時には、農民放送塔に日の丸が掲げられたっけ(黒く縁取りされていたけど)。そして流された音楽は軍艦マーチ。

(前大臣は言及していないが、世間には「左翼が農民を利用した」と素朴に信じている人も多いようだ。だが聞く限り、同盟が主で支援者は従という関係はきっちりしていた。たとえば7月仮処分に備えて作られた地下壕には支援者は入れなかったとか。あるいは革マル派を除く「過激派」が集結していたのに、30年以上にわたって内ゲバはおろか小競り合いさえ「ほとんど」起きなかったこと。)

日教組についても、そもそも「日教組の子どもは成績が悪くても先生になる」が意味不明。「組合員の子供は成績が悪くても口利きで教員になれる」という意味だろうか? だが大分の事件、分かっている範囲では校長とか教頭とか、日教組とは無縁の人たちではないか。また世間は「日教組の影響下では学力が伸びない」と解釈しているようだが、「学力のない子が教員になれる」ことの説明ができない。かの大分県の試験要項を見ても「大分県の小中高出身者に限る」とは書いていない(資格は「県内のどこにでも赴任できる者」)。つまり全国から受験者が来る。そうなれば不正をするかアファーマティブアクションを発動するかしない限り、優秀な県外勢が教員がなる。デキの悪い子は採用されないから、この論は破綻。

だいたい教育の責任は文部省(文部科学省)にあると考えるのが普通でしょうに。建前は教育委員会にある訳だけど、教科書検定と学習指導要領で実際に統率してきたのは文部省。「円周率は3と教えると日教組が決めた」なんてことがある訳がない。「日米同盟が大切」と「アメリカに押し付けられた憲法を改正」が矛盾なく並立する頭なら無問題なのかもしれないが、私には訳が分からない。


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失言大臣、またすごいことを言っていたそうだ。 (空港整備が進む)中国がうらやまし [続きを読む]

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