戌・酉・申
犬鶏猿と鬼の絵を見て子供が「桃太郎」と答える話を紹介した。
桃太郎にはいろいろな異説があるものの、キジに替えてニワトリが供をするという話は見つけられない。
それどころか、本来はニワトリになるはずが敢えてキジにしたという説明が。
そして桃太郎は西北の鬼を退治しに行く。十二支で西方を意味する「申・酉・戌」を伴にした。「申は猿」「戌は犬」ですが「酉は鶏」というわけにいかない。なぜなら「菅公、道明寺の離別」に代表されるように、「鶏飼わず伝承」は天神信仰に大きな影響を与えていたので鶏は避けなければいけない。そこで大阪天満宮の表門に吊られた十二支方位盤が西の位置の鶏を鳳凰に代えたのと同様、桃太郎説話では鶏に代えて雉になった。(「天神信仰と鬼退治説話」)
ふーん。まぁこれはこれで一段落。
ところが新たな謎が。実は先に別のブログで同じ説明をみつけたのだが、「菅公、道明寺の離別」の意味が分からなかった。そこで再検索したところも見つけたのが上記記事。
両者は一言一句同じなのだ。これと似た現象は前にも報告した。今回もどちらがコピーしたかは分からない(状況証拠からは上記引用がオリジナル)。御愛嬌なのは、実は一箇所だけ違う。最後の句点がないのだ。コピーし忘れたのだろうか。
もちろん引用は大切だ。だが、引用であることが明示されず、あるいは出典が示されず、あたかも自分の創作のようにするのは犯罪だ。小賢しく「少し変えれば良い」さえしないのは罪の意識がないからか。
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