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2006/10/15

ダリ回顧展

解雇状態から脱却できるから、と言う訳でもないが、10日に上野の森美術館で開かれている「ダリ回顧展」に行ってきた。


500円余分に払って音声ガイドの機器を借りる。平日の昼間だと言うのに人人人…。やたら時間をかけて見る人がいるので列が滞る。仕方がないのでガイドを二度聞くと、これは理解が深まる。

今回の発見は、
ダリは蟻に死のイメージを持っている
チェロは野蛮に蹂躙される繊細な文化の象徴
ミレーの「晩鐘」のモチーフを多用

解説のない絵に同じ発見をすると思わず微笑みが(たとえば「9月末の3匹の焼いた鰮のある皿の中の電話」の次に展示されていた「愛情を表す2切れのパン」にも同じく晩鐘の二人が見られる)。

そしてダリと蟻と言えば「アンダルシアの犬」。なんと上映していました。まさにシュールレアリスム。

ちなみに「アンダルシアの犬」でグーグル画像検索をしても、映画のシーンは例の目(の直前)くらいしかヒットしない。そこで検索フレーズを「Un chien andalou」にするとアリのシーンも見られます。

「アンダルシアの犬」の乳揉みシーンもそうだが、「無題 花」も子供と見るのはちと憚られる。まぁ小学生以下にゃわからないだろけど、修学旅行らしい女学生と並んで見るのは、おぢさん照れちゃったぞ。

ローレンス・オリビエの肖像からは「A horse! a horse! my kingdom for a horse! 」が聞こえてきそうだった。

「新人類の誕生を見つめる地政学の子供」はブルーバックスの表紙に使われていたなぁ。アメリカに希望を見いだしていたらしいダリは、今のリトル・ブッシュを見たらどう思うだろう。チェンバレンの宥和政策の失敗を絵にしているからと言って、ネオコンのいけいけどんどんを支持するとも思えない。

立体視できる絵も展示されていたが、交差法だったので断念(目の前に指を立ててみたが、うまく重ならない)。

「記憶の固執の崩壊」がジクレ版画(デジタルリマスター?)で販売されていた。ちょっと心が動いたが、財布と相談して断念。

帰りに上野の森のホームレス青テント村を見学した。『ホームレス入門—上野の森の紳士録』を読んで想像していたより少ない。当時より減ったのだろうか。

話は戻って。「ゆるゆるフェミニン」を見ると、ダリの絵を一言で例えるなら…異空間。しかし異空間でも天と地はしっかり描かれている絵が多いという解説。む、気づかなかったが、言われてみれば確かに。

知人は土曜日に行って行列したらしい。できる限り平日がお薦め(荒天ならなお可)。

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10月14日(土)、午前中の仕事が終わってから上野に向かいました。上野の森美術館 [続きを読む]

受信: 2006/10/16 21:29

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