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2006/09/30

Gmailで「ググる」は禁句?

gmailをお使いの方は試していただきたい。

もう「ググる」と言わないで!」というお粗末な記事がある。googleという語が「検索する」という一般語になると商標として保護されなくなるので、google社がgoogle someone(だれかについてググる)」といった一般動詞としての同社名の使用を厳重に取り締まる意向を明らかにしたというCNET Japanの8月の記事を後追いしつつ、あたかも日本語の「ググる」が問題になっているように読める記事。

そのこと自体はコメントで批判されているので、今さらここで取り上げるほどの事でもないのだが、件の記事を配信した「もう「ググる」と言わないで [nikkeibp.jp Mail 09/28 夕刊] 」、これをGmailで検索しようとして意外な事実が判明した。

タイトルにも入っているからググるで検索すると、なんとこのメールはヒットしない! 引用符まで含め「ググる」で検索すればヒットするので、別にgoogleがググるをキーワードから除外しているのではないとわかるが、ちょっと驚いた。

カギ(「」)付きの言葉はカギを外すとヒットしないのだろうか? たまたまその号の広告部分に「駆けつける」という言葉があったので「駆けつける」駆けつけるで検索すると、ググるの例にならえば後者はヒットしない筈が、両者ともちゃんと検索される。実に謎である。

ちなみに、元ネタを取り上げたbogusnewsのコメント欄は、さながらマイナー検索サイト総覧みたいの観を呈していて、ちょっと古いインターネットユーザーには実に懐かしい。

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2006/09/27

『電脳日本語論』読み始め

今日は就職面接。この会社は今までで二番目に早いレスポンスだったのでやや期待。しかもオートレスポンダーは「一週間経って返事がなかったら諦めてね」だったから、とりあえず書類審査は通っている、と理解。


一時間を超す面接を終え、帰りの電車の中で話を整理。先日、書店で見かけたATOK開発チームの話が関係しそうなので、立ち寄って購入。

p.97の「すべからく」は用法が間違っているような気がする、のは良いとして、ATOKの歴史は興味深い。名前は同じATOKでも中身はどんどん変わっている事、またATOK9で「完成」(紙の辞書レベルで考えていた事は終わっていた)など。

「当たり前でないことをするのが技術だ」(p.88)という専務は、端から見る分には素敵。

いろいろ考えながら読んで疲れたので三章で一休み。

山田正紀に「うしろの一太郎」(「うしろの百太郎」のパロディ)と揶揄された「一太郎 Ver.4」についての記述はあっさりと。このバグ騒ぎのときの対応のおかげで「ジャストシステムはユーザーを大切にする」というイメージを獲得したと言う話もある...ねぇ。私もその頃Vzエディター+ATOKに転向し、以来「ワープロを使うのは素人」(なんの?)派なのでよくわからない。修太なんてものも出していたの? 知らなかった。もっともググッてもヒットしないなぁ。今はJust Rightになったのだろうか?(この部分、よく調べないままアップ)

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2006/09/26

遍く偏る?

日経ITProの「情報漏えいはエンドユーザーの現場で起こっている」という記事を流し読みしていたら、チカチカッとした。

情報そのものはどこにでも偏在する時代になった。

どこにでも偏在? どこにでも偏在 どこにでも偏在

どこにでもあるのはでしょうが。

典型的な同音異義語ですが、魯魚の誤りでもある。

ついでにいえば、その少し前にある「何100万ドル」は「何百万ドル」と書くべき。日経は八百屋の事を800屋と書くのだろうか?

自宅のパソコンで仕事ができなければ仕事ができない。

言いたい事はわかるけれど、プロの書く文章じゃないよね。「自宅のパソコンが使えなければ仕事ができない。」「自宅のパソコンで仕事ができなければ業務を遂行できない。」

どうも記事の内容より文面に目が行ってしまうのは元編集使いっ走りの職業病か、あるいはシステム管理者失格か。なるほど、「遍(あまね)く偏る」とは「何をやっても偏る」ということね。

これもフィードバック済み。

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動物園か料理学校か

日経BPに「Dr.米山の活脳塾」という連載がある。書いてる事は至ってまともなのだが、それ以上に今日は脳を刺激してくれた。

ブラウザで文書を表示する場合、テキストに比べて画像が出遅れる事がある。その場合は代替テキスト(img要素のalt属性)が先に表示される。ちなみに画像の代替テキスト提供はアクセシビリティの観点から強く推奨されているが、「何を書いたら良いのか?」の理解が浸透していないせいか、未提供あるいは不適切なテキストはまだ多い。

さて、活脳塾である。21日の回は「旭山動物園から学べること」。ところが画像が表示される前に妙な文字列が目に飛び込んできた。サブリミナルと言うには十分に長く、料理学校へ云々が読み取れた。動物園ではないのか? シロクマをステーキにして食べてしまうのか?

すでにキャッシュに読込まれているのでリロードしても画像がすぐ表示される。そこでソースを表示してみた。

代替テキストは料理学校へ行こうだが、画像は旭山動物園


たしかに「料理学校へ行ってみよう」という代替テキストが書かれている(上図の上半分)。では、このtitle2_katunou_060921.gifというのはどういう画像か。それがなんと、「旭山動物園から学べる事」なのだ(上図の下半分)。

種を明かせば、料理学校は前回(9月7日)のテーマ。画像は入れ替えたけれど代替テキストの更新を忘れていた訳。

違和感を抱かせるテキストの瞬間表示と言い、代替テキストが軽視されている実例の提示と言い、なかなか脳を刺激してくれました。

なお、編集部にはメールで連絡済み。

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2006/09/24

へろへろ

ご引退のキーボードカバーpku-free2。よく使うキーのところがクレーターのよう。わずか数日の使用でこれ。指先から何か出ているのかしら?

Pkufree2

新しいカバーは薄いし接着剤付きなので密着する。

Purewrapkey

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2006/09/23

キーボードカバー新調

先日購入したばかりのキーボードカバーが早くもへろへろになってしまったので買い直す事にした。

家電量販店で探すと、まずPC(Win)売り場にはエレコムとサンワサプライ。サンワはポリウレタンとニューシリコンの2種類だしていて値段がかなり異なる。エレコムがシリコーン変性熱可塑性ポリウレタンエラストマーだったのでニューシリコンの方が良いだろうか。

念のためにMac売り場にも足を伸ばす。早くもMacBook用のものが出ている。と、PowerBookG4も対象に含まれていた(キーボードサイズは同じなのかな)。なんとなく見覚えのあるMicro solutionのPure Wrap Key #01を980円で購入。

家に帰って取り付けてみるとこれこれ、これですよ。薄く(0.05mm)て丈夫。素材はアジペート系熱可逆性ポリウレタンエラストマーとある(可塑性の誤りだろう)。アジペート系熱可塑性ポリウレタンエラストマーの特徴はとくに耐摩耗性、耐油性に優れているとのこと。発売は2003年。結構新しいんだ。えーと、G4PB買ったのはいつだっけ?

とまれ、お薦めの一品です。楽天でも購入できます。

MicroSolutionPURE WRAP KEY #01 [PWK01121]
リンク先:http://item.rakuten.co.jp/plusyu/34292/

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2006/09/19

落語とPC

先週の土曜日に落語を聞きに行った。大衆割烹の主人が店で開く落語会。最初は開店三十周年記念に向けての企画であったが、好評のため継続して三回目

出演した噺家は、前回は自分の師匠が出ているのでおおよその状況は聞いているだろうが、勝手をつかみ兼ねてか、まくらを「どういう場でも安心な話」で切り出した。児童生徒を相手に郭話はできないし、客を笑うような演目は避けねばならないから。で、それが「三ぼう」、つまり「つんぼ(聾)」「けちん坊(吝嗇)」「どろぼう」ネタ。寄席には来ないか、笑われても表立って抗議はしないから、どこでも気兼ねなく演じられる、と。

ただ、さすがに聾者は落語を楽しまないなんて朗らかな無知は通用しないし、何より「つんぼ」という言葉自体がはばかられる存在。その辺は心得ていて、つんぼの解説の後「ご身内にそういう方がいらっしゃったらお赦しを」と深々と頭を下げる。おいおい,落語も大変だなとやや興ざめしながら聞いていると次がけちん坊。笑うために金を払ったりはしないというのを滑稽に演じてから、この会場にいらしている方はお代を払って−−ほとんど飲食費−−いるから決してケチではないでしょうが、ご身内に...と続ける。最後は泥棒。いくらコケにされても怒るわけにはいかないから安心して笑わせられる。そしてこれも最後に「ご身内に」とやるから会場大笑い。しかも頭の下げ方がだんだん軽くなるのはうまい。

それから演じたのが「だくだく」。ちなみに第一回に出られた桂平治師匠は前座のころ、勝手に「お客がワーと笑ったつもり」と付け足して師匠に怒られたとか。

代わって真打ちが登場して「目黒のさんま」。下げ(落ち)が有名な話は、客が「来るぞ来るぞ」と身構えているから大変だろう。しかし今回は客も大変。生唾を飲み込みながら脂滴る塩焼きを食す演技を見るのは辛かった(親子酒の時の塩辛も垂涎だったなぁ)。

「普段の袴」は煙草ネタ。これはだんだんやり難くなるだろう。最後は「百川」。演目は聞いていなかったのに、その日の午前中にこの話を思い出したのは不思議。これは訛りを題材にしているから、場所柄をわきまえないと通じないばかりか客を不快にさせる可能性も。百川でググると、「この人物の出身ははっきりしません。(中略)本当ははっきりしないと言うよりはっきりさせちゃいけないのです。というのは、田舎物を馬鹿にしております。場所を限定するとその他の県の人たちは面白いかもしれませんが、当事者は面白くありません。」という解説も(誰かと思ったら三遊亭栄楽)。

ところでPCとはパソコンではなくてpolitical correctness。無神経に障害者や特定の職業等を嘲り笑うのは聞き苦しいけれど、毒気を抜きすぎると笑いも死ぬから難しいところ。中には安楽死がふさわしい笑いもあるだろうが、蓋をしてなかった事にしてしまうのもどうかと。

あと考えさせられるのはアナクロニズムの扱い。娯楽なのだから時代考証はほどほどで足りるにしても、あまり時事あるいは現代ネタを盛り込まれると軽い感じが... かといって能のように意味が分からないままかしこまって聞くのも不毛な感じ。「ツァラトゥストラはこう語った」なんて聞くとお子様向けリライトみたいに感じるのに通じるが、所詮はただの衒学趣味かしら。

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キーボードカバー慎重

ノートパソコンのキーボードカバーを新調した。以前はキー配置に合わせた専用のものを使っていたが、よく使うキーの辺りがすぐフニャフニャになってしまい頻繁に買換えていた。数年前にフリーカットのシートに変更したところこれが快適。ところがさすがに長く使っていると、またAキーの辺りが破けてしまった。そこで買換えようとしたが包装が残っていない。しまった製品名もメーカーもわからない!

買った店は見当がついているから、そこへ行けばたぶんある。が、無精をしてネットショッピングで探してしまった。検索すると似た商品がいくつかある。無難に最高級品を選ぶか、僥倖狙いで最安値にするか。緊縮財政中ということもありエレコムのPKU-FREE2を選択。

大仰な包装で到着したカバー

結論から言うと失敗。まずPowerBookG4(12inch)のキーに貼付かない。そしてうっかりゲームに熱中したら早速カーソルキーがふやけてしまった。カバー選びは慎重に。

せめてもの慰めは、端切れで温水洗浄機付き便座のコントロール部分を修繕できた事。

Panel_1

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2006/09/07

アックゼロヨン・セミナー「アクセシビリティ」

mixiのWeb Accessibilityコミュニティでの告知を見てアックゼロヨン・セミナー vol.4に参加した。

講演は、ウェブ制作会社(と言っていいのかな?)のミツエーリンクスとWebサイトのアクセシビリティ対応支援のインフォアクシアから。

ウェブのアクセシビリティ(利用しやすさ)はデザインと対立するものと捉えられがちだった。また「それを高めると儲かるの?」という抵抗にも遭ってきた。

生真面目な人は機会損失を減らせるとか説明するが、プロは違う。「儲かるか儲からないかは中身次第」 つまりアクセシビリティがどんなに高くても、つまらない物は読まれないし、悪い品物は売れない、と。全盲の演者は「mixiはアクセシビリティが低いけれど読みに行きます」とまで。まぁ、中身が同じならアクセシビリティを高めておいた方が多くの人に読まれ、商機に恵まれるに落ち着くのだけど、「アクセシビリティ至上主義(これだけやれば十分)」を警戒しているのだろう。

さて、最初はミツエーリンクスのお二人。辻さんは全盲で、スクリーンリーダJAWSを実際に使ってみせた。視覚障害者が聞き取れる速度は晴眼者の3倍程度と読んだ事はあったけれど、実際に高速読み上げモードにされると何を言っているのか皆目見当がつかない。速聴の訓練に使えるかな?

中村さんの話は本家にお願いするとして(追記参照)、感心した点を2,3。

さすがTim Berners-Leeはお見通し。
Opera9のCSS3対応(speech module)は使えそう。
Firefoxに音声読み上げ機能を付加するFire Voxのサイトで、開発者についてを読もうとすると「まだ読んでるの? はよダウンロードしなはれ(意訳)」とあるのに笑った。有償版は英語のリスニングに使えるほどの品質だと言う。

辻さんはしきりに「障害者用に別物を作るな」と強調していた。つまりそれは差別であるという事だろう。それに呼応してフロアの車いすの女性が「それは車いす用トイレに通じる」と指摘。よくわからないけれどなんとなく「なるほど」という感じ(車いす用のトイレを車いすでない人が使うと文句を言う人がいるらしいが、あれは車いすでも使える普通の公衆トイレだそうだ)。

またユーザも努力が必要(音声ブラウザ等の機能を使い倒せ)とは、確かに「読めない、使えない」と拗ねていても事態は改善しないから正論なのだが、これを健常者側が言ったら、やっぱりダメだろうな。

イメージ要素やアンカー要素でのalt属性やtitle属性の使い方は難しい。しかしアイドルの写真だけを載せるサイトで全盲者へのアクセシビリティをどう保証するかと言うフロアからの質問に私は絶句。「なんのために?」 でも見えなくてもアクセスしたいのだろうなぁ。それがファン心理と言うものか。そういえば昭和時代の話になるが、プレイヤーを持ってないのに気に入った歌手のCDを買った事があったっけ。あの時「どうせ再生できないだろ。CDプレーヤーを持ってない貧乏人には売らない」と言われたら傷ついたよな。それはさておき、辻さんは「作り手が写真で伝えたい事を代替テキストに書いてください」と回答(したように思う)。なるほど、杓子定規は良くない訳だ。

インフォアクシアの植木さんは経歴から話し始めた。アレぇ、スタートは大して違わないのにこの差はなんだ。ウェブの魅力に開眼したにもかかわらず田舎道場のうるさ型でくすぶっていたのが失敗であったか。

大規模サイトのリニューアルの話は実践的だった。「あんた達はわかってない、ダメだ」と文句を言うのが目的ではなく、アクセシビリティの高いサイトを作るのが目的。それを見失うとただの小言幸兵衛になってしまう。

最後はパネルディスカッション。パン屑ナビゲーションが否定されたのにはショック。あれを見た時には「これだ!」と思ったものだが。ひょっとしてホームページから辿る事を前提にしていないだろうか。検索エンジンでいきなり奥のページに来た場合、パン屑は大いに役立つと思う(というか、グローバルナビゲーションだと関連情報を探すのは難しい)。

ちなみに私がセットしたのは
ホーム>2つ上の階層>1つ上の階層>ここ
という形式。最後を「今いるのはここ」とすれば紹介されていた"you are here"に通じるだろうか。冒頭に「現在位置:」よりは良いと思うけど。

ホームと言えば、「ホーム」「トップ」などの、当たり前に使われている言葉は通じているだろうかと言う指摘があった。先日、テレビで苦闘するコールセンターの様子を放送していたが、あの話の通じなさっぷりから推して、ホームに戻ってと言われてブラウザのホームボタンを押している感じ。そういえば、何度も書くが我が師匠「阿」は、プログラムと言う言葉を式次第と理解していて、コンピュータプログラムの省略形で使うと話がまるで通じない。支障、プログラマーって司会者だと思ってたんですかぁ?

閑話休題。主催者の森川さんは、昔は使えない奴が悪いで済まされたが、今では自分らの父母も使う時代、爺さん婆さんにわかるよう作っているかと問いかけていた。

最後にアクセシビリティ実現に必要なのは義侠心、とまとめられていたが、もう少しドライでも良いのではないだろうか。

先日の論述試験で提出したウェブの品質管理で、解決策をほとんど「W3Cに準拠した制作」とした妥当性が裏付けられて満足。

追記

辻さんの参加報告が発表されていました。

アクセシビリティに興味のある方は別のセミナーの報告もご覧下さい。

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あ゛〜、私は頭が固い

先日某社の筆記試験を受けてきた。今度はほんとにSPI (synthetic personality inventory:総合適性検査)。いつでも良いよ、と言ったのに土曜日を指定してきたのは同時受験者が在職中なのだろう、と思ったら受けたのは二人。書類審査で振り落とした、と理解しておこう。

それはともかく、試験は国語・数学・適性。国語は楽勝、に思えた。吸啜はキュウテツ、裁判官のジョセキは除斥。(しかし問題文がオッパイの吸い方とは)

ところが数学で蹉跌。昔から確率とか図形に弱いよなぁ>自分。

赤玉3つと青玉5つの入った袋から玉を取り出す問題で、同時に2つ取り出して「少なくとも一つが青」の確率とは「“どちらも赤”ではない」と同じではないか。つまり1引く3/8の自乗すなわち55/64。暗算でできるじゃない。

と駅に着いてから思いついても後の祭り。

学生の数を求めるのは時間さえあれば...

適性は同じ事を間を置いて繰り返し聞きおって。しかも質問文が「事がある」だと回答で「いつも」にするか「事がある」にするか迷うわなぁ。

時間内にすべて答えなくても良いのだから、数学に戻れば良かった。

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論述試験だった(ウェブの品質管理)

某社の面接。時間がかかるというので噂にあったSPI( synthetic personality inventory:総合適性検査)を覚悟して臨んだが、クレペリンテストみたいなのとY-G性格検査みたいのが前菜で、面接が終わると論述試験が待っていた。A4の紙2枚に問題が1行ずつ。時間は一時間程度。

●ウェブの品質管理上で起こりうる問題点とその解決策を述べよ
●ウェブプロモーションで起こりうる品質管理上の問題点と解決策を述べよ

記述式なら何とかなるが、論述式は昨春のシステム管理試験で露呈した弱点。書くべき項目は湧いて出るが、どう整理するか。

試験後のメモに後知恵を加えながら再現すればこんな感じ。エピメテウスだなぁ。とにかく書き上げるのに必死でコピーをとるのを忘れていた。落ち着いて対処できなかったって事は不合格の可能性高し? (T_T)



ウェブの品質管理上で起こりうる問題点とその解決策を述べよ


ウェブ制作上の問題はI.新規制作時とII.更新時にわけた。前者をさらに、1.制作者の環境に起因する問題、2.閲覧者の特性に基づく問題、 3.その他に分類。

1.の典型は「Windows版IEで見栄えしかチェックしない」作り方(モニターは17インチ液晶?)。だが世の中にはいろいろなブラウザがあるし、バージョンアップも行われる。小手先の技で見栄えを調整していると閲覧環境が変わった際に不具合が出かねない。モニタはデスクトップで巨大化する一方、モバイル機器の小さな液晶での閲覧も増えてきている。携帯電話ではブロードバンド前提のサイトも利用しにくい(PCサイトを閲覧できる携帯電話は増えてきている)。

解決策としては、W3Cに準拠した制作、UAの振り分け、定期的なサイト更新。


2.の実例として小さく固定された文字(高齢者や弱視者)、コントラスト弱い配色(色覚障害者)、小さいボタンや動くボタン(高齢者や肢体障害者)、説明のない専門用語や一般化していない外国語の使用(児童、高齢者、知的障害者)を列挙。

解決策としてはやはりW3Cに準拠した制作(障害者用UA開発の基準だから←書き漏らし)。そしてバリアフリー的対応ではない、ユニバーサルデザインの導入。

3.その他は思いつきの列挙。ローカルファイルの参照(実際にある)、誤字・脱字・誤変換。慣用句や敬語の誤用は「無教養」と一刀両断。また、うまく書き表せなかったが、googleなどにより単独で取り出されて閲覧される(ナビゲーションが別枠にあって役に立たないなど)。
 解決策:
 アップロード後のチェック。
 経験者による校正。
 統一フォーマット。

II.更新時に起きる問題

 ファイル単独で起きる問題
 修正の誤り(漏れ、過剰削除、位置誤り)。
 文字コードの不一致。
 Doctype宣言との不一致(新しい要素の使用)。

 ファイル相互で起きる問題
 デッドリンク。
 どこからもリンクされない孤島ファイル。
 修正漏れで旧ファイルへのリンクが残る。
 共用していた画像の変更で忘れていたファイルで不具合発生。
 消したファイルがgoogleキャッシュやInternetArchiveで参照される。

 解決策:
 リンクチェッカー。
 サイト構造の論理化。
 不要ファイルはすぐに削除せず、新ファイルへの誘導など内容を変えて残しておく。


ウェブプロモーションにおける品質管理上の問題点と解決策を述べよ


 UAのミスマッチ。たとえば携帯電話によるアクセスが多いのにPC版しか作っていないなど。
 データに基づいて事前予測を行う。開始後UAを含むアクセス解析を行う。

 最終ページまで進んでもらえない。
 アクセス解析で動線を追い、不自然に長く滞留するページ、戻ったり他サイトへ行ってしまうページを発見したら原因を究明する。ありがちなのは説明がわかりづらい、質問が多すぎる、内容がセンシティブなど。
 また当該ページでアイ・トラッキング調査と利用者インタビューを行う。

 予想を上回るアクセス。
 内容が反発を招き、2ちゃんねる等で「祭り」状態になると自然発生的DDoSとなる。また意図的な攻撃も招来する。アクセス解析を継続するとともに、テクノラティなどで評判をチェックする。blogでの取り上げ方が好意的かそうでないかを解析するサービスがある。


結局、心理テストのせいか社長面接のせいか、はたまたこの論述のせいか、不採用と相成りました。悔しいので別の会社の応募の際に、日本語環境がなくても見られるFlashムービーが海外で人気を博しアクセスが予想を上回る可能性などを加えて再利用。

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2006/09/05

通信の秘密侵害に当たるのは

日経のIT Proには「腕試し」というクイズがある。8月29日のお題は「以下のケースのうち,「通信の秘密」を侵害しているとして問題となるのはどれでしょうか」。

四択のうちそれらしいのは冒頭の二つ。
1. プロバイダがネットワークの安定運用の目的で,P2Pファイル共有ソフトの通信を識別してトラフィックを絞るためにパケットの中身を解析すること
2. 企業のネットワーク管理者が情報漏えいを防止するために,従業員の許可なくメールの中身をチェックすること

今春、NTT系ISPのぷららがWinnyの通信を遮断しようとしたところ、総務省から違法である(通信の秘密の侵害に当たる)可能性が高いと指摘されたのは記憶に新しいところ。

というわけで自然、1.を選んでしまったのであるが、正解は2.だという。

調べてみると、ぷららがストップをかけられたのは情報漏洩と流出情報の拡散を防止することを目的としたためで、それは本来の業務ではないと。まして遮断はやり過ぎということらしい。ちなみにぷららは一律全面遮断を止めて申し込み制にすることでクリア。

設問をよく読むと「プロバイダがネットワークの安定運用の目的で,P2Pファイル共有ソフトの通信を識別してトラフィックを絞るためにパケットの中身を解析すること」なので、これはOKだ。しかし解説にはぷららの事例は挙げられていなかった。名前を出す必要はないけど、不親切に感じた。

翻って、企業によるメールの検閲はどうなのか。設問が曖昧だが、メールサーバは企業の管理下にあると考えるのが普通。建前として、業務用のメールシステムにプライバシーは存在しないでしょう。そしてLANは電気通信事業法の対象外。

などと理屈をこねなくても、情報漏洩や不正を防止するのためのメールツールに内容チェックがあるのは常識。もちろん導入に当たっては従業員への事前の説明が望ましいとされているけれど、「許可」をいただくようなことではない。

ISPの@niftyは法人向けサービスの中で、 利用者のメールを全文保存(添付ファイルを含む)し、管理者が閲覧できるメール保存サービスを売りの一つにしている。@nifty.comのメールの秘密は不可侵だけど、@hoge.co.jpのメールは会社(hoge)が管理できますよ、と。まぁ当たり前。

したがって、正解が2.従業員の許可なくメールの中身をチェックすることというのは納得しがたい。まさか従業員が社内で送受信する、個人契約のISPメールを含めているのではないでしょうね(個人のメールを社内で自由に使えるというのも問題だが)。


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2006/09/02

『ウェブ・ユーザビリティルールブック』

ウェブ関係の仕事口を探していて薦められた本。初版2001年だが既に大手書店でもネットでも品切れ状態。アマゾンのマーケットプレイスにて購入。

ネット関係の書籍で5年も経つと大概は古くて役に立たない。もっとも『コンピュータネットワークの政治学』のような例外はある。この本は12年前の発行だが、7年前に読んだ時には十分役に立った(今はどうだろ?)。

本書も登場する主要ブラウザがIE(5.5?)とNN(6?)でFirefoxもOperaもSafariも出て来ないし、解像度は800×600を基準としているし、スタイルシートでレイアウト指定はしないと主張するしと、時代遅れな面はある。もっとも640×480も念頭に置けという注意は、携帯電話でフルブラウザの時代にはまた活きてくるから面白い。

では絶版が妥当な古書かというと、そうではない。今でも悪い例に挙げられたサイトは多い。自己満足な個人サイトはさておき、企業サイトにおいてもみすみす機会損失になる構成のサイトは目立つ。本書の存在価値はまだまだある。

内容はウェブサイトを作る上での常識、みたいなものが多い。というか、見られるサイトを作る上での常識集である。繰り返すが、この常識をわきまえていないサイトはまだまだある。手元に置く必要はないが、常に「このページのユーザビリティは」と意識するためにも一読する価値はある。知っているつもりでも見落としはあるものだから。

参考になったのはウェブライティングに関する事項。それまで薄々感じてはいたが意識化されていなかった「ウェブは可読性が低い」「ユーザは常に次のページを読みたがっている」「斜め読みされる」「概論より特定論、曖昧より明確、抽象より具体的な物を好む」という特徴が明記されていた。

なんとなくウェブは書籍に代わるものと位置づけていたが、なるほど書籍とは受け取られ方が違うのだ。書籍のように扱ってほしければ、現状では印刷を前提とする他はないようだ。

それとリンクの使い方も参考になる。一部のブログに導入されている自動テキストリンクが鬱陶しい訳だ。

参考になるだけに、画面上で読むとプリントアウトで読むより25%遅くなるのを「25%のスピードでしか読めない」と書く(p.143)ようなミスは惜しい。他にもp.162では図で囲む記事を間違えている(ブルームバーグではなく、外国為替の記事を囲む)といったミスがある。

また、当時はスタイルシート(CSS)の実装が不十分なブラウザが多かったのでやむを得ないが、レイアウトにはスタイルシートを使わない、は不満。まして「レイアウトはテーブルで制御すべき」は残念。

表組を使わなくても一行の長さは制御可能です。私はmaxwidthを使っていました。これだと高解像度でウィンドウを広くしても一定幅以上に広がらない反面、画面が狭ければ自動で縮小(折り返し)される。もっともIEは対応していませんが。

「コンテンツのタイトルなどに太字を使うのが一番効果的で一般的」(p.137)...それってH1の役目じゃないでしょうか。

blockquoteをインデント指定に使う(p.139)べきではありません。(これもCSSでレイアウト指定をしないを前提とした苦肉の策でしょうが。)

時代の変化に対応した改定版が望まれます。

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