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2006/07/11

空気が燃料って(苦笑)

エコキュートの売り込み電話が来た。電気を直接熱に変えないので効率が良い、したがって従来の電気給湯器よりお得という触れ込み(電気自体がガスや石油を燃やした熱から変換されて作られており、その効率は高いところでも40-50%、したがってそうして作った電気をまた熱に変えるのは使った石油の半分以上を捨てているのに等しい、くらいは言われなくても知っている)。

それは良いのだが、電話口のお姉さん「空気を燃料に」とおっしゃる。空気は燃えないって。「燃料じゃなくて熱源でしょ」と口を挟むと、「え、ええ、そうですね」と一瞬澱むがまた元気に口上をまくしたてる。しばらくしてまた「空気を燃料に」とおっしゃるので、二度も直すのは面倒なので遮って「ごめん、夏に引っ越すの」とお引き取り願った。マニュアル通りに話すコールセンターの人だろうからしょうがない面はある。


ところで調べてみると、効率はかなり高いようだ。中電の説明は意味不明なところもあるが電力の2-3倍の熱を出すらしい。とすると直接ガスや石油を燃やすよりも多い熱が得られる勘定。

また冷媒がCO2なので、外気温が-10℃(寒冷地仕様なら-20℃)でも90℃のお湯が供給できるとは驚いた。冬にヒートポンプ式エアコンの頼りなさを経験してますから。しかしCO2をつかったら膨張弁のところはドライアイスを作っているようなもの。霜取りが大変だろうな(自動だろうけど)。

熱のバランスを考えると、外気よりは下水道から熱をとる方が望ましく思える。実際、下水を熱源に地域冷暖房に使っている例もある。しかし家庭用は難しいか(下水管が凍ったら困るし)。

コジェネも魅力的だが、発電と同時に自動的に一定量の湯ができてしまうのは、場合によってはかなり困る。その点、必要な量だけの湯を供給できるのは長所。もっとも給湯計画をしっかりしないと、あとから変えるのは大変らしい。

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