鉾田市にバイオトイレ
茨城県鉾田市内の「野友・串挽 一里塚」ロードパークに無公害トイレなるものが設置されていた。普通の簡易トイレが薬液循環式で、臭いは抑えられていても汚物は減量されず、ある程度使用されると汲み取りが必要なのに対し、これは看板を信じれば「24時間以内に炭酸ガスと水に分解」するという。それなら汲み取りの必要はなく保守は楽になろう。
好奇心と生理的欲求に迫られて使用してみた。便器を洗い流す仕組みはないので印象は汲み取り式と一緒。冬の早朝だったので臭いがしなかったのは温度のせいなのかバイオのせいなのかは不明。
便槽にはおがくずのようなものが入れられてあり、指示に従って使用後にボタンを押すと撹拌が始まった。おそらくおがくず(のようなもの)は担体で、そこに菌が付着されているのだろう。
注意書きには「団体でのご使用は能力に限界があるためご遠慮ください」とあった。24時間で分解できるのは一人前?
撹拌前には機械音は認識できなかったので、おそらく強制通気はされていない。だとすると嫌気分解(撹拌は汚物と菌との接触促進)。これならタンパク質の約16%に相当するチッ素は大気中に還っていくが、素のアンモニアは分解されないだろうなぁ。あー、尿素は分解菌を抑制してそのまま貯めるのかな。
本装置に興味がおありの方は、鉾田市役所建設課または株式会社緑地環境開発へお問い合わせください。
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